Jan 2011
[day150] 最高のファーストクラスラウンジにて
次の目的地はヨーロッパ最西端の首都、リスボンなのですが今回はテルアビブから直接飛ぶのではなく敢えてフランクフルト経由の便を使っています。狙いは勿論フランクフルトでのルフトハンザファーストクラスラウンジ。以前紹介したファーストクラスターミナルはその日にファーストクラスで旅発つ人にしか利用資格がないのですが、普通のファーストクラスラウンジに関しては、ファーストクラスで到着したの人の乗換待ちやマイレージの超上級会員にも開放してくれるので、僕もテルアビブからファーストクラスで乗り込めばそのまま入れてもらえるという算段です。しかも、意図的に長時間のトランジットを設定すればその分だけ飲み食い放題の至福の時間が楽しめると。これは3時間前からでないとチェックインできない出発便との大きな違いです。今回はテルアビブ発が早朝だったこともあり、無理なく11時間の滞在時間を確保することができました。
今回のラウンジはリスボン行きのフライト待ちのため、シェンゲン域(ヨーロッパ内でパスポートチェックが不要になる相互協定)内向けのターミナルで、ファーストクラスの席が設定されていない近距離便専用のターミナルだったのですが、それでもフルスペックのファーストクラスラウンジを用意しているルフトハンザはさすが。おかげで利用者はかなり少なく、スタッフ3、4名に対して僕一人しかラウンジにいないという状況になることも。
とりあえず暖かいシャワーを浴びたら、カバナ(仮眠室)へ。シーツの敷かれていない大きな革製のベッドに掛け布団があるだけの簡易仕様なのですが、照明や枕元に置かれたアメニティのおかげで高級感はばっちりです。というか、こんな綺麗な個室で寝るのっていつぶりなのでしょうか…。忘れている人のために協調しておきますが、僕自身、普段はドミトリー生活のバックパッカーなのですよ。清掃の行きとどいた個室で周りの物音を気にせずに眠ることができるのはかなり久しぶりです。
仮眠から復活したら、お待ちかねの食事タイム。シュリンプカクテルやらイベリコハムやらの高級食材がずらっと並んだビュッフェテーブルは圧巻です。バーには古今東西のお酒が揃っていてオーダー次第ではどんなカクテルでも作れそう。実際、ドリンクメニューはそれだけで16ページもあり、水だけで10種類とか。中には常備していないものもあるそうですが、半日の滞在程度では飲みきれるわけがないだけの種類があることは確かです。
こんなに豪華で快適なラウンジならば空港での10時間を超える滞在も全く問題ありません。ドイツ人スタッフの距離感のとり方も絶妙で、フレンドリーな態度をとりつつも丁寧なところはしっかりと決めてくれます。少なくとも、上位クラスのサービス品質に関しては地上、機内ともにルフトハンザが今回の旅の中でトップクラスのお気に入りになりそうです。ちなみに僅差での次点はJAL、キャセイのふたつでしょうか。ワンワールドの世界一周券をメインに使って旅をしているのに、スターアライアンス系のルフトハンザが一位になってしまった。
そう、以前のエントリーにも書いているのですが、この中東/ヨーロッパ周遊に使った一連のファーストクラス航空券は、世界一周航空券とは別の独自手配なんです。とは言っても、僕が正規の料金を払っているわけはなく。日本にいた3年間でANAマイルを陸上でため、特典航空券としてこのフライト(ロンドン→フランクフルト→カイロ→(陸路移動で)イスタンブール→テルアビブ→フランクフルト→リスボン→(キャンセルだけど)ロンドン)を手配したのです。税金ガス代などで多少の追加料金は取られましたが、これだけのフライトを上位クラスで利用できたのですから、元をとれたどころの話ではないでしょう。
3年位計画的にクレジットカードを使いつづければ、誰でも5、6万マイル程度は溜まりますし、「ファーストクラスに乗ってみたいけどお金はない」という方、まずはカードを作ってマイルとポイントの仕組みについて勉強してみてはどうでしょう?実は工夫次第でなんとかなってしまうんですよ。