リアルタイム情報

First Class Backpacker Random Photo Galleryついに、ついに、この時がやって来ました。旅の写真をまとめた"First Class Backpacker Random Photo Gallery"の公開です。
ここ数ヶ月の間、ずっとこれを作り続けていたんですよ。実際、最初のモックを作ったのは昨年の10月、NYCからLAに向かう電車の中でした(だって、他に何もすることがなかったんだもの!)。それからずっと、かなりの時間をこのプロジェクトのために費やしてきました。(ブログ本体の更新が滞っているのも多分…)

とにかく、まずは、このギャラリーをご覧ください。きっと気に入ってもらえると思いますよ。
あ、音量は大きめでお願いしますね。

Entry Info

1st (Sat)
Jan 2011

帰国します!

2010年もあっという間に過ぎ去り、遂に2011年になってしまいました。今はJFKのJALファーストクラスラウンジで帰国便を待ちながらこのエントリーを仕上げています。今回の便はファーストクラスバックパッカーの最後を飾るに相応しく、JAL SUITEという超最新鋭の機材に乗れるようでこれはかなりの興奮モノ。

思い返せば一年前の2009年大晦日、意気揚々とファーストクラスでバンコクに降り立ったら、いきなりボッタクリにあってしまったというお約束のような展開で幕を開けたこの世界一周旅行。その後も、電車や飛行機を乗り逃すことは数知れず、笑いとトラブルに事欠くことはありませんでしたが、それでも致命的なアクシデントは全くと言っていいほどになく、一年間の旅程を無事に乗り切ることができました。

帰国するにあたり、最初に書いた旅の目的に関するエントリーを読み返してみたのですが、まぁ、当初の狙いはかなり達成できたのかなと思っています。この一年間の記憶というのはとにかく濃密で、例えば9か月前に自分がどこにいて、どんなものを食べたのか、そういった事がすぐに思い出せるのです。多分、あのまま国内にいて惰性で日々を過ごしていたら、ここまでの経験は出来なかったでしょう。

そして2011年以降の課題は、この経験をもとに如何に日常の生活をより濃密なものに変えていくかということになりそうです。自分の見ている世界なんて、捉え方次第でどうにでも変ってしまう。旅という非日常な出来事が日常になっていくなかで、時には疲れを感じることもありました。それでも、ここまで楽しく過ごせたのは、自分が好きな事がわかっていたから。きっと日本での日常だって、自分の目標や楽しみを追求すれば旅行中と同じように記憶に留まる時間を過ごせるに違いありません。

裏の目的としていた、コンテンツ制作、特にブログ書きは反省点がかなり多いですね。やはり自分がクライアントとして設定するとクオリティにはある程度厳しさを求められるのですが、その分時間にルーズになってしまう。とりあえずこの旅行記自体は帰国後ものんびりと書き続けていきたいと考えています。終わらせるまでにあと1,2年はかかるかもしれないけれど、一度始めたことなのできちんとやり遂げてみせますとも。大丈夫、前述の通り旅の記憶は驚くほどに鮮明です。ツイッターのログとプライベートな日記、そして撮りためた写真があれば色あせることはないはず。というわけで、よかったらもうしばらく僕の旅行話にお付き合いください。

ちなみに帰国後の予定ですが、まずは静岡市にある実家に帰ってのんびりしつつ、2週間くらい充電したら東京で再出発するつもりです。本格的に仕事にも復帰しますので、Web関連諸々、翻訳、写真、スピーカー、パシリなど面白いお話がありましたら是非ともご紹介ください(笑)

では、次の目的地、日本に向かいましょうか。そう、今の僕には日本ですらひとつの滞在先にしか過ぎないのです。今回の滞在はきっと今までよりも長くなるでしょう。でも、僕自身の旅路はこれからもずっと続いていくのです。

Entry Info

旅行記からは若干脱線するのですが、僕にとってものすごく重大なニュースが最近飛び込んできたので、今回はその事について書いてみようと思います。まぁ、これもこの旅行中のリアルな出来事ということでお付き合いいただければ。

//-------------------------

高校時代に部活で一緒にギターを弾いていた先輩が、もうじき日本屈指のメジャーレーベル、AVEXから本格的にデビューしようとしている。(僕はオンエアを見れていないのだけど)コカコーラのCMで「Sunday, Monday, Tuesday~~♪」と歌っているLayla Laneというバンドの男性ヴォーカル&ギターを担当しているHedayがまさにその人。

彼は冗談抜きで僕の人生に一番大きな影響を与えてくれた人かもしれない。夢というものは自分の力で切り開きながら叶えていくものだということを高校時代からずっと体現してくれているのだから。高校時代、僕らは同じクラシックギター部に所属していたのだけど、彼はプライベートでもロック歌手になることを夢見てオリジナルの楽曲をいくつも書いていた。そして県内屈指の進学校でトップクラスの成績を修めていたにもかかわらず、卒業後の進路は単身渡米し音楽修業へ。周りの雑音など気にせず、自分の大きな夢を公言し追いかける姿は、その後の僕の進路選択にも大きな勇気を与えてくれたものだ。

その後、スタジオミュージシャンとして有名なプロデューサーに懇意にしてもらっているだとか、リンゴ・スターと共演しただとか、事あるごとに驚くような便りが聞こえてきてはいたのだけど、数か月前には自身の楽曲がコカコーラのCMに採用決定とのニュースが。そして今度はAVEXからのメジャーデビュー。誰もが憧れるようなサクセスストーリーではないか。きっと彼は色々と恵まれた環境にいたのだろう。でも単なる運のよさで以上に、幸せの青い鳥が近づいてきたときに確実に捕まえることのできる実力を彼が備えていたことは間違いない。渡米後の彼の軌跡についてはLayla Laneのプロフィールページに詳しく載っているが、読んでいて溜息が出た。先輩、どこまで突き抜けてるんですかと。

実際、高校時代から彼の楽曲作りのセンスは際立っていた。ビートルズやクイーンに憧れて、基本的に歌詞は全て英語。作編曲も彼自身が行い、ヴォーカル、ギター、ベース、ピアノ、ドラムの全てを一人でこなしながらデモテープを作っていた。当時、バンドの真似ごとのようなことをしている友人たちはたくさんいたけれど、ほぼ全てをオリジナルで通す彼は完全に次元が違う。僕のiTunesの中には当時の彼のアルバムがそのまま入っていて、今でも他の普通のヒットソングと同様に聞きたくなる時がある。いつの日かLayla Laneがブレークした暁にはリメーク版でも聞ける時が来るだろうか。

20世紀から21世紀へと時代が変わる頃、当時ブームだった3Dグラフィック制作に夢中だった僕はと言えば、PCに明るいからということで、同じクラシックギター部所属なのに部活外では裏側の技術的な事をよく手伝っていた。MTRから持ってきた音源をPCでマスタリングしたり、当時はまだ希少だったCD-RドライブでオリジナルのCDを作成したり、デジカメで写真を撮って本格的な歌詞カードを作ったり。僕自身、ギターに関しては楽しんでは弾くけど、彼のように音楽に対して全身全霊を傾けることはできないことはなんとなく感じていたから、むしろ自分の一番得意な分野で必要とされ貢献できることはとても嬉しかった。お互いに相当な凝り性だった僕らは高校生ながら徹底的に「プロ品質」を目指し(まぁ、今となっては笑いたくなるようなレベルなのだが)下手な専門学校の課題よりもよっぽど刺激的な制作活動をしていたと思う。

彼については忘れられないエピソードや名言がいろいろとあるのだけど、最も印象に残っている姿は、高校生のバンドコンテスト静岡県予選。その前の地方予選を圧倒的な実力で勝ち上がり、迎えた全国大会への最終関門。ここを一位で通過できれば、各メジャーレーベルも注目する東京での全国大会行きの切符が手に入る。その時の演奏曲も例によって完全な英語詞による、クリスマスをテーマにしたオリジナル曲だった。しかもバンドメンバー全員がビシッと決めたスーツ姿。身内からの目線だけど、彼らの演奏は少しおかしいほどに高校生離れしていたと思う。会場の反応も感動というよりはむしろ驚きに満ちていた。英語の歌詞じゃ何を歌っているかよくわからないし。

気になる結果はまさかの「審査員特別賞」止まり。笑顔で賞状を受け取る他バンドの人たちとは対照的に、憮然とした表情で「全国大会を目指してここまで来たのに残念です」とだけコメントを残した彼の姿に、僕は頂点を目指すことのカッコよさと、それを実現させることの大変さを見た。全国大会には県大会で勝利したひと組のバンドしか行けないのだから、それ以外は負け同然。頑張ったで賞なんていらない。でも、今にして思い返せば、あの時の敗北があるからこそ、大きく遠回りして、成長して、今回のLayla Laneとしてのメジャーデビューが決まったのではないかとすら思う。まさにConnecting the Dots、その時にはわからないかもしれないけど、過去の出来事は全てが未来へと繋がっている。

そう、過去の出来事を思い返せば、僕がWebサイトを作り始めたのだって彼がバンドのホームページを作りたいと言い出したのが始まりだった。その要求に応えようと、本を読みながら見よう見まねでhtmlを書き始めたのが、僕の初めてのWebサイト制作。フレームとかエンボスとか当時の最先端(笑)な技術をたくさん使った典型的な拙いサイトだった。当時はまだ3Dに費やす時間も長かったのだけど、その後学割を使って購入したFlash5に夢中になり、僕はいつの間にかWeb業界への道を主に志向することになる。だから、彼が「僕の人生に一番影響を与えた人」だというのは掛け値なしの真実なのだ。

3年越しの計画の果てに実行に移せた世界一周旅行。僕自身、それなりに結果を出し続けているという自負はあるのだけど、当時から10年近くたった今でも、あの尊敬する先輩に追いつけた気が全くしない。いや、むしろ引き離されてるか。あぁ、身近に背中を追える人がいるというのは何て幸せなことのだろう。僕もアクセルをベタ踏みにしてもっともっと突き抜けたい。自分自身の理想の姿を追いこみたい。きっと一生満足なんてできないことは知っている。ただ、その「先」へと進む興奮を味わいたいだけ。帰国後のことをぼんやりと考えている最近の僕には、この彼の飛躍のニュースは単なるめでたい話を大きく超えた意味があるのだ。

他人との比較は意味がない?僕も他人と比較して落ち込むことに意味はないと思っている。でも、小さな自己満足で終わってしまうより、強制的に上を向かせてくれる存在が身近にいるのはいいことだと思う。別に彼と同じことをしたいわけではない、彼の飛躍が素直に嬉しく、羨ましいのだ。羨ましければ自分もやってみればいい。実際、彼は高校時代からスーパーマンのようだったけど、それでもやっぱり生身の人間であることは僕も十分に知っているのだし。単にいつものように狂ったように音楽に打ち込んだ結果がこれなのだろう。僕もその姿勢をもっと見習って自分の限界を越えていきたいと思う。

というわけで、僕の高校の先輩が作ったバンドLayla LaneがもうじきAVEXからHappy Laneというシングルでデビューします。もうAmazonからも予約購入できるみたい(しかも今なら送料無料!)。よかったらこのエントリーを読んでいるあなたも買ってみてください。これでヒットチャートを賑わしてしまったら本物だけど、どうなるのかなぁ。まぁ、僕はもう彼が何を達成しても称賛こそすれそこまで驚きはしないだろうけどね。

Where I am

Loading map..

On Twitter

Loading Tweets..

Recent Entries

From Flickr

Powered by

  • expression engine
  • midPhase
  • 世界一周ブログランキング参加中

First Class Backpacker © Satoshi Onoda. All rights reserved.