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30th (Sat)
Apr 2011

リスボンというふるさと

さて、そろそろこの旅行記も再開させないと。今回から本格的にヨーロッパ編に突入です。

リスボンというふるさと最初の目的地はポルトガルの首都、リスボン。かなり唐突ですが、実は僕の祖父はオランダ人のクォーターなのではないかという疑惑があり(実際、祖父は瞳の色が灰色で、佇まいもどこか日本人離れしているので外国に行くとヨーロッパ系と間違われることも多いそう)、僕にも僅かながらポルトガルの血が流れているのかと考えると、この地に立てたことに対して感慨深くなってきます。うちの家系でポルトガルにやってきたのは僕が初めてのはずですし。

リスボンというふるさと別名「7つの丘の街」と呼ばれるリスボンは坂道がとても多く、狭い路地を走り抜ける路面電車が名物になっています。運賃も安く本数も多いので慣れてくればかなり便利に使えそうな印象。ただ、治安的にはやや問題が。平日昼間に電車を待っていたら、現地人と思しきおっちゃんが明らかに観光客なこの僕に「道を教えてくれ」と片言の英語で地図を広げてきました。おかしいなぁと思いながら地図を持っていると、何やら僕を挟んで逆側にいたもう一人の腕の動きが怪しい。間違いなく僕のカバンを開けようとしています。うむ、これはスリのチームプレイか。思いきり腕を振りおろし、そのおっさんを軽く睨んだら諦めたようでしたが、ヨーロッパ圏、油断なりませんね。物盗や暴行など身の危険に関わる犯罪に巻き込まれる可能性は中東よりも圧倒的にヨーロッパの方が多いという話は間違いなさそうです(そして中南米はもっと危険という)。

リスボンというふるさとちなみにスリ対策としては胸ポケットはかなり優秀ですよ。僕の財布はコンパクトで大抵はシャツの胸ポケットに入れていたのですが、ここから抜き去られるのを見逃すのはそれこそ至難の業です。あとは、ものすごい人ごみの時は敢えてカバンやポケットから出して、貴重品を裸のまま握りしめてしまうのも有効かと。たしかに、腰に巻いたり靴底に忍ばせたりする安全グッズを使えばいいのかもしれないのですが、僕はどうもあのスタイルが好きになれないんですよねぇ。もともと観光客として目立っているのだから、必要以上に貴重品を隠したところで強盗に対しては無意味に近いですし、スリ対策だけなら利便性を考えて胸ポッケの方が僕は楽でよかったです。

リスボンというふるさと閑話休題、リスボンの街はそんなアクシデントなんてほんの些細なことと流せるくらいに街歩きが楽しい街でした。僕の感性と合うのかストリートスナップが冴え渡ります。何気なく設置されている消火栓や街灯、洗濯物など街中にあるものを撮影するのが楽しくてたまりません。しかも、中東と違って道行く人達もカメラに慣れているようで、僕が風景を撮っていても誰も気にしない。こんなに気分良く写真を撮れるのはかなり久しぶりです。

リスボンというふるさとそして、ここは大西洋に面した街なのでシーフードが美味しい!初日こそ禁断症状の出かかっていた豚肉を食べに走りましたが(それまでの3ヶ月間はずっとイスラム圏にいてポーク断ちを余儀なくされていたのです)、それ以降はひたすらにシーフード三昧です。まさか、こんなところで魚の塩焼きが食べられるなんて。しかも、他の肉類と大して変わらないおてごろ価格ときたものだ。普段はシーフードなんて高級品過ぎてレストランではなかなかオーダーできないのですけどね。ポルトガルは西側ヨーロッパ諸国では比較的物価も低いらしく、毎日おいしい料理(とビール)を食べることができました。

どうやらヨーロッパは僕にかなり合うみたいで、中東も旅行先としては興味深いところが多くて楽しかったのですが、ヨーロッパはむしろリラックスできるというかシンプルに居心地がいいのです。もしかして僅かながら僕にも流れるラテンの血が馴染んでいるとか?とにかく、このヨーロパ旅行も楽しいことになりそうなのは間違いないですね。

Entry Info

イスタンブールは前回の冒頭にも書いたとおり、アジアとヨーロッパの合流点、つまりユーラシア大陸を旅する旅人達が一堂に会する場所でもあるのです。そいう土地柄なので安宿の数もかなり多く、数が多ければ競争原理が働いて宿のクオリティも上がる、ということになります。実際、hostelworldで検索すると、85点以上の高評価を得ている宿が目白押しです。経験上85点以上ならまず外れることはまずないのですが、こんなに多いとさすがに目移りしちゃいますよね。そこで今回はここイスタンブールを例に僕の安宿の選び方を説明してみようと思います。

まず、部屋の形態はコスト的にドミトリーで問題なし。4人部屋くらいが落ち着いていていいのですが、あまりにも値段に差が出るときは大部屋も検討します。そして重要なのはできればミックス(男女一緒)部屋を選択すること。もともとミックスしか設定のない宿ならなお望ましい。これは何も可愛い女の子と同じ部屋で寝たいなどという下心があるわけではないですよ。大丈夫、好みど真ん中の女の子が同室になることなんてまず無いですから。では何故ミックスを選ぶかというと、いびきのうるさいおっさんを避けるためです。公害並みにうるさい人、結構いますからね。耳栓すらも無力化する大音量とか。対して女性でいびきをかく人は殆どいないので、夜はとても静かで寝安いんですよ。

続いて一番重要なレーティング要素を。まず最初に気にするのはStaffですね。僕は安宿の一番の肝はスタッフだと思っています。建物や設備のようなハード面はコストと直結してしまうので普通のホテルに敵わないのは当然ですが、スタッフの態度などソフト面ならその場で働いている人たちの工夫でどうにでもなりますから。以前も書いている、バンコクのNiras Bankoc、ギョレメのYashin's Backpackers Cave Hostelなどもそうなのですが、親切な安宿のスタッフはとてもフレンドリーに旅人の相談に乗ってくれていました。ある意味、バックパッカー向けのコンシェルジェ。態度は若干フランクではありますけど、超一流ホテルの提供するパーソナルなサービスにも劣らない親切さです。

次はCleanness。安宿は汚くて当然と思われているかもしれませんが、意外と綺麗なところも多いんですよ。しっかりしているところは専任のスタッフが一日中掃除をしています。豪華と清潔は全く異なる要素。シンプルなベッドだけの部屋でもきちんと清掃されている宿は暮らしていて居心地がいいです。こっちが寝ていようと昼前には掃除のおばちゃんが部屋に入ってくるのはご愛嬌。放置されて部屋が汚いままよりずっといいです。

Locationは街の性格によりますね。小さな街である程度のエリアが徒歩圏内なら街の真ん中や駅の近くにある方が便利でしょうし、どこに行くにも公共交通機関を利用しなくてはいけない場合は、多少中心から外れていたとしても他の条件を満たすことを優先した方が安くていい宿をとれる気がします。イスタンブールの場合は、新市街と旧市街に別れていたので、各エリアでアクセスがなるべくいいところを選ぶようにしました。

レーティングで最後に外せないのは、Funの値が低めであること。低い方がいいって意外ですか?これは客層の問題なんです。欧米出身の若い旅行者は日本人の旅人とはかなり傾向が違っていて、旅行に来たら騒いでなんぼという人達がすごく多く、彼らと話をしていると大体その街のナイトクラブとかパブの話がメインになります。Funの値が高い宿は往々にしてそういう騒ぐことが大好きな人が集まるパーティ宿のケースが高いのです。時にはスタッフが率先して宿泊客を地元のバーに案内してくれることもありますよ。でも、単に酒を飲んでバカ騒ぎをすることは僕の趣味ではないですから。こういう人達を避けるために、敢えて「楽しくない」宿を選ぶことも多いです。そうした結果、純粋に旅を楽しんでいる人たちに出会え、彼らと杯を交わしながらのんびりと語りあうなんてことも発生したりします。

宿泊者からのレビューは参考程度に。高評価な文章は気にしないのですが、定評かな内容はしっかり読みましょう。偶然何かが壊れていたとか、オーバーブッキングされていたとかはたまにあるので仕方がないと思うのですよ。ただ、スタッフの態度が悪かったとか、物が頻繁に盗まれるというようなレビューが直近に頻発していたら要注意ですね。

価格に関してはそれほど気にしていないです。そもそもhostelworldから見つけるドミトリーの部屋なら安さは十分なので。おそらく、このブログの読者の方は理解されていると思うのですが、最安値を狙ってオンボロのところに行くならば、多少余計に払うことになっても評価の高いところに行きたいというのが僕の旅のスタイルなのです。言うならば、僕はファーストクラス バックパッカーなので安宿でもファーストクラスなところを取るよということで。

そんなわけで、僕がイスタンブールの宿として決めたのは、Chambers of BohemeAgora Hostelという二ヶ所です。hostelworldで詳細を見てみると、上記の検討プロセスにうまくマッチした宿だということがわかると思います。宿泊してみた結果もまさに僕の狙い通りの宿で両方とも清潔で落ち着いた雰囲気。どちらも甲乙付け難しですね。

新市街のメインショッピングストリート、イスティクラ通りから一本だけ入ったところにあるChambers of Bohemは名前の通りボヘミアンなデザインで一階と二階はお洒落なカフェスペース。朝食はそのカフェで出される美味しいコーヒー付でした。食べ物の持ち込みは残念ながら禁止でしたけど、カフェに置いてあるクラシックなソファに腰掛けながらPCを使えるのもポイント高し。

対して旧市街の裏側に位置するAgora Hostelは最上階にあるオーシャンビューのテラスが自慢。朝食はその最上階で取るビュッフェ形式で、パンやシリアル、ゆで卵といったベーシックなものだけでなく、数種類のハムや自家製のブラウニーまである豪華さ。この一帯は安宿が集まっているエリアらしく、付近にはお手頃価格のレストランも多かったです。

一口にドミトリーの安宿と言ってもいろんなキャラクターがありますよね。前回紹介したような日本人宿だったり、朝までバーが空いているパーティー宿だったり、お洒落なブティックホステルだったり。自分がどんな宿が好きかというのをしっかり把握しておくと、ハズレを引くことが少なくなってくると思いますよ。そして、敢えて自分の趣味じゃないところに挑戦してみるのもまた一興だったりします。特にヨーロッパはhostelworld的激戦区なので、いろいろな宿があって楽しいですよ。

Entry Info

10th (Thu)
Jun 2010

[day104] アンマン短期滞在

ペトラからアンマンまではシャトルバスで5JOD(650円位)、前日に宿で申し込みをしておけば翌朝に迎えに来てくれるのでラクチンです。二時間くらいミニバスに揺られながらウトウトしていると、街外れのバスターミナルに到着しました。ここから先の足は自分たちで確保しなくてはいけないので、例によって待ちかまえているタクシーの運転手と交渉を始めたところ、僕らの場合は5人のグループでまとまっていたため、ひとり1JODで市内の宿ならどこでも連れて行ってくれるとのこと。

さて、これが安いのか高いのか。でも僕らはアンマンの市場価格なんてサッパリわかりませんし、聞いたところで誰かが教えてくれるわけでもありません。そんなときに頼りになるのはもう自分の感覚のみですね。こういった場で少しでも安くしようと長時間粘って交渉する人もいるのですが、ぶっちゃけ、100円が80円になったところで大して変わらないわけです。その時間がもったいない。なので自分の中でその金額がアリならそこで決定というのが、僕なりのストレスをため込まない交渉ポリシーになりました。こちらの提示した不当に安い値段を相手に飲ませて、逆に相手を「ぼる」ようなこともしたくないですし。1JODで見知らぬ街の宿まで連れて行ってもらえるのですから安いものとしておきましょう。

今回はダウンタウンの中心にも近いマンスールと言う宿にチェックイン。ここも日本人御用達で、wi-fi無料、朝食付きドミトリーが3JODというアジア人ご優待価格。若干、シャワーの出が悪かったのですが、まぁこの値段では文句は言えないですね。宿には日本人が大好きな現地人がいて色々な情報を懇切丁寧に教えてくれました。ダハブのように沈没することは無いでしょうけど、宿の居心地自体はそれなりにいいところでしたよ。

アンマンは久しぶりに文明の香りがする街だったので、外国人が良く訪れるというブックカフェに行ってみました。お洒落な洋書屋さんの上がカフェになっているのですが、エントランスにガードマンが立っていて荷物チェックが入ります。アンマン駐在のヨーロピアンの憩いの場になっているらしく、内装はかなりお洒落。原宿のアパートメントカフェを思い出しました。そして、ここでのミルクシェークが一杯3.5JOD。いや、まぁ、この内装とお店のサービスからしてみたら適価だと納得しながら飲んでいたのですが、宿代よりも高い一杯のシェーク。ちなみに、この日の夕飯はアラブ料理を腹いっぱいになるまで食べて2JOD弱。アンマンでの出費の中ではここのシェークが一番高いのですが、実は満足度自体もこのカフェが一番高かったり。そう考えると物価ってほんと不思議ですよねぇ。あぁ、この話題は語り出すとキリがないので別の機会で。

アンマンはアラブの都会といった感じの街で、カイロよりも若干洗練された風なのですが、ダハブで会った人たち曰く、同じアラブの街ならばダマスカス旧市街の方が歴史を感じられる街でお勧めとのこと。ここを起点にヨルダン側から死海に行く人も多いのですが、この後訪れる予定のイスラエル側から行ったほうがビーチも綺麗だし、お姉さんがビキニで泳いでるから楽しいよという情報があったので、これまたパス。結局、長期で滞在すべき理由は特に見当たらず、2日で抜けることになりました。ダハブから一緒だったグループも一旦解散、イスラエル方向に向かうチームと、シリア方向に向かうチームに分かれます。

ちなみに若干蛇足気味なのですが、中東旅行の最中にイスラエルに立ち寄る人はヨルダンから陸路でキングフセイン橋という国境を越えていくことが多いです。ご存知の通りイスラエルは今でもシリアやレバノンを始めとするアラブ諸国と交戦状態にあり、イスラエルの入国スタンプがパスポートに押されてあると、多くのアラブ国家から入国拒否をされてしまいます。特に陸路での北上ルートを取っている人は、シリアを迂回してトルコに入ることは不可能なので、自動的にエア移動が確定という大打撃。

そこで裏技として登場してくるのがこのキングフセイン橋国境です。ヨルダンはオフィシャルにイスラエルと国交を回復しているので往来に関して問題はないのですが、この国境では更に「ノースタンプ」とお願いすることで、入出国に関するスタンプを全て別紙に押して処理してもらうことが可能とのこと。これならば、後で知らんぷりをしながらシリアに入国できてしまいます。ちなみに、イスラエルの入出国だけでなくヨルダンでの記録も別紙扱いにしないと、そこでアリバイが崩れてしまうので要注意ですよ。あと、イスラエルに入国する際にパスポートと荷物にセキュリティチェックのシールを貼られるのですが、これを綺麗にはがさないと、シールの跡だけでイスラエル入国の嫌疑がかけられることがあるとか。(※これは2010年4月ごろの情報をもとに書いています。今後の国際情勢によって手続きの内容が変わる可能性もありますので、実際に旅をされる方はその時の最新情報、特に現地での旅人からの情報を参考にするようにしてください。)

僕の場合はこのスタンプ交渉が面倒だったため、先に中東諸国を回った後でトルコからイスラエルに飛んでしまう予定でした。いっそのことシリアスタンプの隣にデデーンとイスラエルスタンプも押してもらおうかと。なのでここではシリア方面行きグループに参加です。実はこの先にシリア行きという選択が後のイスラエル入国時に若干問題になるのですが、その事の顛末はイスラエル入国編までしばらくお待ちください。

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