Jan 2010
[day3] バンコク ショッピング
初日からいきなりやらかしてしまった僕ですが、それでもあんなちんけな詐欺でずっと凹んでなんていられません。もっとこの旅を楽しまなくては。でも、実は旅の行き先だけは決めてきたものの、実際に街に着いてから何をするのかということは、ほぼ完全にノープランだったりします。
そこで、宿のオーナーにどこに行ったら楽しいかなと聞いてみると、バンコクの端にある週末市に行ってみたら?という情報をもらいました。しかも、このマーケット、外国人も利用するものの主にローカルの人向けらしいので、外国人バックパッカーだらけのカオサンとは違ったバンコクの顔が見れそうです。そこで、電車を乗り継いで市内でもトップクラスに大きいらしい、Chatuchak Weekend Marketへと向かうことにしてみました。
迷路のようなマーケット
駅から少し離れたところにあると聞いていたので若干不安だったのですが、一歩外に出てみると、あたりは、人、人、人。どうやら、この流れに着いていけば迷うことはなさそうです。そして、10分くらい歩いてたどり着いたマーケットはほんとに巨大。歩いても歩いても小さな露店が軒を連ね、家具から食材、下着からペットまでありとあらゆるものが揃っています。路地は狭いうえに所々暗く、乱雑に売り物が積まれている姿はまるで巨大な迷路のよう。屋根があるとはいえ、歩き回っていると背中に汗がびっしょりと溜まっていくのが感じられます。
札値なんてあってないようなもの。提示された値段でも日本などの価格と比べたら圧倒的に安いことは事実なのですが、ここからの値切りが本当の勝負。いたるところで交渉が繰り広げられています。外国からのバイヤーと思しき人が、アクセサリー類を大量に買い求める姿も散見されました。僕も日本で入手し忘れていたサンダルをゲット。品質やブランドに大きなこだわりがなければ、世界一周旅行の最初にバンコクで一式をそろえるというのは、かなりアリな選択な気がします。
最先端の市街地
マーケットを歩き回るのにも少し飽きてきたので、宿への帰り道がてらバンコクの中心部にも立ち寄ってみることに。シティ中心部はどこから見ても立派な大都会です。巨大なショッピングモールが立ち並び、高級ホテルとブランド品の広告がこの街にも多くいるであろう富裕層の存在を感じさせます。エアコンの効いたショッピングモールは確かに快適で、ついさっきまでいた灼熱の中の太陽の下とは大違い。汚れ一つなく磨かれたショーウィンドウに並べられた製品たちを眺めていると、その中に書かれているタイ語の文字だけが、自分が今この国いることを認識させてくれる証のように見えてきます。
そして、もちろん、ここでも普通に現地の人たちが買い物を楽しんでいるのです。さすがに、100,000バーツのカルティエの時計はあまり売れていそうにはなかったのですが、日本と大して変わらないか、むしろレートの影響で高額にも見える新型家電製品の売れ行きはそこそこいいように見えます。
掘っ建て小屋のようなところで、10バーツの置物を1バーツでも高く売ろうと必死になっている人たちがいる一方で、ピカピカに磨かれたビルの中で10,000バーツの製品をごく当たり前に買っていく人がいる世界。人は皆完全に平等であるべきだとは思っていないのですが、この格差を間近で見てしまうと、豊かさって何なんだろうなぁと帰り道で真剣に考えている自分がいました。