バンコク

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8th (Fri)
Jan 2010

[day1] ハメられた。。

前回からの続きです。

あぁ、やっぱりボッタクリなのね。金額的には日本人の僕には平気な金額ですが、ここまでの流れで見抜けなかった自分が情けない。軽いショックで言葉を失いかけますが、まずはこの詐欺から自分の身を守らなくては行けません。僕はなぜか不思議と事件に巻き込まれるので、事件直後の被害の削り方には妙に慣れています。

それにしても、3時間遊んで15,000バーツはちょっと高すぎる。タイ全体の物価が日本の三分の一くらいだという感覚がありますから、できればこのキャバクラ単体での出費は高く見積もっても5,6000バーツくらいに抑えたいところ。さて、この状況でどうやって値切っていこうか。

まずは、自分の財布にはそれほど現金がないことはお店に入る前にスチャドにも確認済み。ただし、クレジットカードが入っていることは見られているので、支払能力はあるとみなされているのでしょう。ATMでキャッシングすれば済むことですからね。

ちなみに、僕が先にカードで払ってもいいかと逆にふっかけてみたところ、ものすごい勢いで拒否されました。手数料が高いからなどと主張されますが、お店への実際の支払額と開きのある証拠です。あとは正式なログを残されたくないというのもあるでしょう。頭の中では彼に対する有罪は確定なのですが、向こうもまだフレンドリーな体制を崩さないので、こちらもまだ信用している振りをしながら会話を続けます。

実はその時、僕は複数枚のクレジットカードを所持していたのですが、キャッシングが可能なものはわずかに一枚。他のものは宿のロッカーの中です。まずは、彼に気付かれないようにそのカードだけを抜き出し、ズボンのポケットの中へと滑り込ませます。

そして近くのATMへ。「ちょっと予想より高かったけど、すごく楽しかったからちゃんとお金をおろして払うよ」などと嘘吹きながらキャッシングが出来ないカードをATMに挿入し、PIN番号を入力しました。偽のPIN番号を入力した場合はここでエラーが出るのですが、僕の場合は正しいものを入力しているので問題なく突破。ただし、金額を決定したあとで取引失敗のエラーが発生してしまいます。慌てだす僕「えぇっー、空港ではお金下ろせたんだよ。だから現金があったんだし。」そして不思議そうに返すスチャド「他のカードとか持ってないの?」もう一枚のカードで試してみても結果は当然エラー。「きっとこの銀行が悪いんだよ」とスチャドが言い出し、別のATMで再挑戦しますが、出てくるべきものが出るわけがなく。

これは僕にとっても一大事です、表向きは。これからタイでの一週間の間、どうやってお金を工面していけばいいのでしょうか。動揺した素振りを見せながら近くのベンチに座り込みます。ふぅ、これでやっと本当の動揺を隠しながら落ち着いて次の手を考えることが出来る。スチャドが心配そうに僕のところに寄ってきます。「じゃぁ、今からタクシーで空港へ行くか?」おぅ、取り立て厳しいですね。空港自体は24時間営業らしいのですが、やることは同じなので行ったところでタクシー代が余計にかかるだけです。

僕が空港は遠すぎると呟きながら途方にくれていると、今度はスチャドがすごいことを言い出します。「そういえば、日本円って持ってないの?」ありました、虎の子の一万円が僕の手帳の中に。「これだけしかないんだけど、足りないよねぇ」とヘソクリを差し出す僕に「全然足りないなぁ」とスチャド。現地通貨にして4000バーツ弱ではさすがに満足してもらえないようです。でも、現金を僕の手から抜き取るスピードが異様に速い!さて、次はどうしたものか。

あまりにも長居しすぎるのは危険そうですし、できることなら宿に帰って寝たいのですが、このオッサンがこれだけで諦めてくれる訳がなく。そこで、彼に提案、「多分宿に変えれば日本円でもう2万円くらい残ってると思うんだけど、なんとかそれで勘弁してくれないかなぁ?」「しょうがない、サトシとは友達だから残りはサービスしてあげるよ」若干、気が重いのですが、トゥクトゥクで宿の近くまで移動です。そして、彼をフロントに置いたまま、自分の部屋へ、いました諭吉さんが数名。でも、ここで素直に2万円を差し出すのはやっぱりバカらしい。そこで、諭吉さんの代わりにちょうど二人いた一葉さんに出動を要請してみることいしました。

フロントに戻ると彼はどういうわけか建物の外で待っていました。どうも、中の空気が居づらいらしい。「中のほうが涼しいのにどうして?」などと余裕を見せつつ、申し訳なさそうに、「ごめん、2枚持っていたと思ったら両方共5千円札だった」とのし袋を差し出します。「これじゃぁ足りない」とか言いながらもやはり高速で現金を確認するスチャド。うーん、困ったものだ。僕もこれ以上は完全に予算オーバーなんですよねぇ。

そこで、決めの一言「宿の人に貸してもらえるか聞いてみようかなぁ。」と呟いたところ、彼の態度が豹変しました。「うん、ワタシも眠いから、やっぱりこれでいいよ。」若干後退り気味な彼に対して、あくまでもフレンドリーに「ほんとにいいの?マジで申し訳ない」と謝りまくる僕。実際、当初の目論見の半額にはなってしまったものの、案内料を含めても一晩では十分すぎる値段になったのでしょう。

その晩は出鼻をくじかれた自分が情けなくて、かなりぐったりとしながら眠りに落ちました。翌日、目が覚めてもこのアウェーの洗礼によるショックの大きさにあまり動く気はせず。その後、あれは呑み代に加えて、今後のレッスン料+年末のパーソナルガイド料込の値段だったんだと自分を正当化することで、なんとか持ち直したところです。あとはもうこの失敗を徹底的に話のネタにしてやろうかと。転んだところでただで起き上がる気は毛頭ありません。

ここから学んだことは「向こうから声をかけてくるときは相当気をつけろ」「知らない人と飲みに行くときはキャッシュオンもしくは明瞭会系のお店へ」といったところでしょうか。いや、これって一般常識なんですが、念願の初日でタイの熱気にあてられていたところをうまく付け込まれてしまったようです。まぁ、被害額もそこまで甚大ではなく、怪我なども一切せずに無事ですので、これを今後の長い旅路の教訓にしていくしかないですよね。でも、2万円はちょっと大きいよなぁ。。

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6th (Wed)
Jan 2010

[day1] バンコク初夜

バンコク初夜タクシーに乗ることおよそ一時間、あまりにも小さい宿のため、運転手が全く見つけられないというトラブルに陥ったものの、車はなんとか宿に到着しました。僕の部屋は4人用の相部屋で、各個人に十分な大きさのロッカーとベッドが用意されています。holstelworldでの評価が非常に高かったところなので期待していたのですが、清掃もきれいに行き届いており、これから一週間は快適に生活が出来そう。なお宿の詳細についてはまた後日。

バックパッカーの聖地にて

とりあえず、自分の部屋にあるロッカーの中に荷物を収納したら、夕飯の時間。カオサン通りという、その手の人には有名すぎるバックパッカーの聖地的な通りまで、徒歩で15分程度とのことで、周囲の探検がてら歩いてみることにしました。周囲に点在する寺や、道をひっきりなしに走るトゥクトゥク(バイクのタクシー)に見とれていたら、あっという間にカオサン通りの入り口に差し掛かりました。

バンコク初夜そこは、まさに絵に描いたようなバックパッカーの街。極彩色のネオン、屋台で作られる怪しげな食べ物、世界中からの旅人たち、至る所から溢れ流れてくるダンスミュージック、雰囲気は以前行ったことのある香港や台北に近いものがありますが、空気の濃度が圧倒的に違うように感じました。タイ語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語、中国語、日本語、世界中のありとあらゆる言語で繰り広げられる会話が聞こえてきます。しかも、さすが貧乏旅行者の聖地、料理がものすごく安い!屋台なら50バーツ、お店でも100バーツほどあれば、そこそこのモノを食べることができます。

しかし、僕はこのあまりにも外国人向けに作られてしまっている、この通りになんだか落ち着くことができず、軽く夕飯を食べただけで宿に戻ることを決意しました。午前のフライトのせいで睡眠不足だったこともありましたし、何通か送っておきたいメールもあったのです。

奇妙な邂逅

宿への帰り道、カオサンを抜けてしばらく歩いていたところで信号待ち、小柄なオッサンが何やらタイ語で話しかけてきます。「ごめん、現地の人じゃないんで」とりあえず英語で返す僕。「あぁ、そうなのか、すっかりタイ人に見えたんでね」とオッサンが意外と流暢な英語で返します。カメラをぶら下げている僕がどうタイ人に見えたのか分かりませんが、歩く方向も同じようなので、軽く世間話をしていたところ、何でも英語の先生をされているようで、別の地方から大晦日の観光でバンコクにやってきているとのこと。名前をスチャドと言うそうです。

バンコク初夜スチャド曰く、大晦日の晩にはいろいろと祭りがあるので彼はそれを毎年見に来ているとのだそう。僕は今から宿に帰るということを伝えると「そんなのは勿体無い、一緒に寺を見てまわろう」と僕を引き止めます。これが客引きと言う奴なのかと、まずは疑ってかかってみますが、このあたりには確かに寺も多いので、少しだけ付いて行ってみる事を決意。歩いて5分くらいのところにある「このあたりで一番大きなお寺」に行くと、実際に夥しいほどのタイ人参拝客の姿が僕の視界に入ってきたのです。外国人とそれを相手に商売をしている人たちしかいなかったカオサン通りと違い、そこには確かにタイの人々の暮らしがありました。皆が必死に祈りを捧げている姿に胸を打たれます。僕も彼らと一緒になり、今後の旅の無事を仏様に祈りました。と、同時にこのスチャドというオッサンも意外と信用出来る人なのかもしれないという気がしてきたのです。今度は少しトゥクトゥクに乗って、王宮付近の祭りを見に行こうというので、さらに付いて行ってみることにしてみました。

ローカルなバンコク

バンコク初夜初めて乗ったトゥクトゥクは、蒸し暑いバンコクの夜を颯爽と駆け抜けます。トゥクトゥクは外国人に対するボッタクリで悪名高いのですが、今回に限って言えば現地人が隣にいるので、その点も安心。頬に当たる夜風が心地よく、光り輝く景色が流れて行く様を見ていると、まるで自分が小説の主人公になってしまったような錯覚に陥りそうでした。時間にしてほんの5分程度だったでしょうか。それでもこのバイクの荷台に椅子と屋根をつけただけの乗り物が、数時間前に座っていたファーストクラスの座席よりもよっぽど刺激と興奮に満ち溢れていていたことは確かです。あまりに遠くまで連れ出されそうになったら流石に逃げるか、などと心配事をした瞬間に目的地が視界に入りました。

バンコク初夜トゥクトゥク代はスチャドの奢り、帰りは僕が払うからと念を押しながら、辺りを歩いてみると、目の前には大きなカーニバルが。色とりどりのイルミネーション、山車、的屋がところ狭しと並び、売り子が何やら大声で叫んでいます。ちなみに、ここにもほとんど外国人らしい人影は殆どなく、自分だけが少しだけ浮いた存在。有名らしいタイポップの歌手が歌っているステージの脇では、大勢のタイ人たちが爆音のアンプから吐き出される音に身を任せて思い思いに体を揺らしていました。あのカオサンからの帰り道、この変なオッサンに声をかけられていなければ、きっとこんな光景を見ることもなく、宿でゴロゴロしていただけだったんだということを考えると、この奇妙な邂逅と自分の運に感謝したくなりました。

場末のキャバクラで

その後、スチャドは毎年訪れる馴染みのバーに飲みに行くとのこと。完全にローカルな場所だけど、会計はシェアでいいから是非一緒に行かないかと誘われ、少しだけならと一緒に行ってみることに。またもやトゥクトゥクに5分程度揺られて辿り着いた先は場末のキャバクラのようで、店構えからしてかなり猥雑な雰囲気。店内に入るとおねぇちゃんたち(多分オカマではない)が隣に座ってお酒をいれてくれるようなところでした。うーむ、若干危険な香りが。ただ、周りには一般のタイ人客も相当数いるので、全体が危険ということでもなさそうです。大体の予想コストを確認しつつ、スチャドがお勧めだと頼んでくれたラムコークを煽ります。そして、新年へのカウントダウンはお店の皆でバカ騒ぎをしながら。言葉もほとんど通じない異国の地でこんな年の瀬の迎え方をするなんて、出発前にはまるで想像もしていませんでした。

そして3時間程度の滞在ののち、そろそろ帰ろうかと言うことでお会計の時間。出てきた請求はお二人様合計でなんと約30,000バーツ(およそ8万円強)。おいおい、若干の覚悟はしていたけど、なんでこんなタイの場末のキャバクラが日本価格なのよ。

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