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27th (Sat)
Feb 2010

[day29] メルボルンの家族

メルボルンの家族パースから次の目的地は東海岸のメルボルンです。今回のフライトも独自手配のディスカウントエコノミーだったのですが、席はなんと中央三列シートのど真ん中。しかも両脇いはごつい兄さんたちがという状況で、さすがにこれはきつい。前回はエコノミーでも意外と快適かもしれないなどと思ってしまいましたが、前言撤回やっぱり乗れるものなら上級クラスの方がいいです。

従弟との再会

実はメルボルンには伯母家族が住んでいまして、前回のオーストラリア滞在時にも最後2カ月ほど居候させてもらったのですが、今回も5日間ほどお世話になってきました。そして、今回の滞在で一番楽しみにしていたのが、この3年間でイスラム教徒に転向し結婚までするという面白い生き方をしている二人の従弟たちに会うこと。年下の従弟たちが生活を落ち着けているのに対して、僕はこうして文字通り世の中を放浪しているという状況はどうしたものかと思ったのですが、まぁ国も文化も違うということでそれ以上は深く自己追求はしないようにしておきます。僕だって来るべき時が来れば落ち着きますって。

伯母の家に皆で集まって夕飯を食べたのですがメインは焼き肉。ムスリムの人と焼き肉卓を囲むなんて、またまたレアな体験をしてしまったものです。肉に関しては戒律で禁止されている豚肉以外はOKらしいのですが、どうにも禁欲的な生活をしている印象があったので意外でした。その後は皆でモノポリー。既に結婚しているとは言え同年代の5人なので相当に盛り上がります。宗教的な違いはあっても根本的に楽しいことは一緒ですからね。でも盛り上がっている最中に皆がお祈りの時間だからということで一斉にさらっと席を立ったときはちょっと不思議な感じが。別にネガティブな意味合いはないのですが、あぁ、こういう生活もあるものなのかと。文化の違いって面白いですね。

シティ散策

メルボルンの家族わずか5日間の滞在なので、一般的な観光はやや控えめで。友人と会ったりブログを書いたりしていたら時間なんてあっという間に過ぎていきます。そんな中で一日だけはシティの散歩もしてみまたのですが、やっぱりメルボルンは街並みがきれいでいいところですね。特にシティ中心部の裏道で石畳+レンガ造りのカフェがたくさんあるあたりとか、巨大な鳥居のあるチャイナタウンのあたりとか。オーストラリアは移民の国なので様々な顔があって面白い。あと、運だめしにとカジノのルーレットにも挑戦してみたのですが、見事に$100の大敗。うーん、やっぱり僕は一獲千金は向いてないみたいです。地道にコツコツやっていく方が性に合っていそうだ。

本物のIMAX

あとは、メルボルンでの意外な出来事と言えば、話題の映画アバターを本物のIMAXシアターで見れたことでしょうか。日本にも3Dの映画館はいくつもあるのですが、真のIMAXシアターという規格に沿ったものはないんですよね。せっかくならば本格的なシアターで観たいよなぁと思っていたら、友人から「明日IMAXに行くけど一緒にどう?」とお誘いが。しかもメルボルンのIMAXシアターは世界でもトップクラスの大きさらしく。予想外のところで大迫力の映像が堪能できたのがうれしかったです。

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14th (Sun)
Feb 2010

[day23] 思い出探しの旅

思い出探しの旅パースは僕が2005年2月から2006年6月までの間をEdith Cowan University(ECU)の語学留学生として過ごした思い出の土地です。ただ、さすがに3年半も離れていると、いろいろなところが変わっているようで、この日は当時の思い出探しにと、通っていたキャンパスのあるClaremontと海越しに夕日が沈む灯台のあるFremantleというふたつの街を訪れることにしました。

Claremont

思い出探しの旅久しぶりにClaremontの街を歩いてみると、あの日の風景がまるでついこの間の出来事の用に目の前に浮かびあがってきます。登校の際にショートカットとして使っていた公園、放課後に必死で勉強したカフェ、気になる女の子を待っていたバス停。いくつか新しい建物はできていたものの、大切な思い出の景色は全く変わっていません。この街を出てからおよそ3年半、ただずっとまっすぐに未来だけを見据えて生活してきたのに、いざ帰ってきてみると想像以上の懐かしさが心の底から込み上げてきました。

思い出探しの旅当時通った道をそのまま辿っていくと旧ECU Claremontキャンパスに到着です。ECUの経済的理由により、所有権は他の大学に移ってしまったのですが、建物がオーストラリアの重要文化財的な位置づけなため、ちゃんとそのままの形で残っています。僕が学んでいた頃は200人近い学生が使用していてとても賑やかで、芝生の上でランチを食べたり、放課後は皆でサッカーをしたりしたものです。ホリデー期間中なのでしょうか、人気のない静寂に包まれたキャンパスの中を散歩していくと、当時の友人たちの面影が脳裏をよぎります。

Fremantle

思い出探しの旅Fremantleはパース近郊の中でも一番のお気に入りの街。港の外れにある灯台からみるインド洋に沈む夕日は何度見ても飽きません。灯台の先なのであたりまえなのですが、見渡す限り一面が海。その向こうに大きな赤い太陽がゆっくりと沈んでゆく様は物悲しくもあり美しくもあり。今回は雲ひとつない快晴。群青色からオレンジへと混ざり合う空を見ていると何故だか泣きたい気分になってきます。

それにしても、今回の思い出探しツアーは生まれて初めてと言っていいくらいに「懐かしい」という感情に苛まれましたね。僕は普段から意図的に過去に浸ることを避けてきたのですがこの思い出は強烈すぎる。思い返せば、パースでの一年は僕にとっての少し遅い青春そのものだったのかもしれません。基本は英語の勉強に打ち込みながらも、友達と遊びまわったり、難しい恋愛をしてみたり、高校のころからWebに夢中でごくありふれた学生生活というもの知らなかった僕にとっては何もかもが新鮮な毎日でした。いろいろと苦しいこともあったのですが、それすらも今となってはいい思い出の一つとして笑い飛ばせます。

でも、だからといってあのころに戻りたいという気持ちはそこまで強くもなく。何せこの旅はまだまだ始まったばかりですし、帰国後にやりたいこともいろいろありますからね。美しい思い出はとりあえずまた胸にしまったままこれからを楽しんでいこうと思います。

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11th (Thu)
Feb 2010

[day15] パースの親友

パースの親友今回のパース滞在は、現地での親友とも呼べるヨハンの家に2週間お世話になりました。彼は僕より一歳年上なだけなのですが、大学卒業後すぐに自分の雑貨屋をパースシティに開き、現在では3店舗にも拡大しているというなかなかの経営者です。東京にも何度か仕入れで来ていて、その際には僕の部屋のソファで寝ていたりしたこともありました。僕がパースに着いたタイミングでは多忙な彼は韓国で仕入れの最中だったのですが、部屋自体は空いているので好きに使っていいよと素敵なオファーをしてくれたので、久しぶりにパースでの一人暮らしをさせてもらうことになりました。

別の友人に連れられて部屋に到着したらいきなり驚きが。いや、多少は予想していたけど、センス良すぎです。パースでは珍しい二階建てのタウンハウスで、一階のキッチンから上の階に上がると、天井高が4メートルはあろうかというロフト付きワンルーム。無垢材のフローリングと天井に、北欧風の家具がよくマッチしています。お店の売り物と思われるお洒落な雑貨類が棚のいたるところに散りばめられている様はインテリア雑誌のお手本を見ているよう。今度彼が東京にやってくるときには、これに負けない部屋を作っておかなくちゃなと思うと軽くプレッシャーです。

パースの親友ちなみに、ヨハンのお店は名前をPigeonholeと言い、彼が世界中から仕入れてきたお洒落雑貨を販売しています。セレクションのセンスはパースでも随一なのではないかと。これならばお店をそのまま代官山に持ってきたところで通用するでしょう。そんなに大きな店舗ではないのですが、常に新しい商品を様々なルートで見つけてきているらしく、訪れるたびに面白い出会いがありそうです。ロンドンコートというパース市内でも有名な商店街の一角にもお店がありますので、パースへいらっしゃった際には是非ともお立ち寄りくださいませ。

ヨハンの帰国後は、彼の案内でパースに新しくできたバーに行ってみたりもしました。オープンテラスのバーで軽く飲みながらビジネス&デザイン談義。ちょっと硬めの話題をリラックスしながら語れるこの関係がすごく心地いいです。そして、帰宅後は二人してソファ座ってラップトップと睨めっこ。僕はブログのメンテナンスがありますし、彼はメールの処理やカタログのデザインなどを決めなくてはいけません。お互いに気を遣いながらも干渉はせず黙々と作業をする姿は、傍から見たらかなりシュールな光景だったでしょう。

どうやらこの二人かなり性格が似ているようなのです。当初の出会い自体はかなり偶然だったのですがその偶然には大感謝です。これからもこの友情を大切にしていきたいですね。

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