2010年もあっという間に過ぎ去り、遂に2011年になってしまいました。今はJFKのJALファーストクラスラウンジで帰国便を待ちながらこのエントリーを仕上げています。今回の便はファーストクラスバックパッカーの最後を飾るに相応しく、JAL SUITEという超最新鋭の機材に乗れるようでこれはかなりの興奮モノ。
思い返せば一年前の2009年大晦日、意気揚々とファーストクラスでバンコクに降り立ったら、いきなりボッタクリにあってしまったというお約束のような展開で幕を開けたこの世界一周旅行。その後も、電車や飛行機を乗り逃すことは数知れず、笑いとトラブルに事欠くことはありませんでしたが、それでも致命的なアクシデントは全くと言っていいほどになく、一年間の旅程を無事に乗り切ることができました。
帰国するにあたり、最初に書いた旅の目的に関するエントリーを読み返してみたのですが、まぁ、当初の狙いはかなり達成できたのかなと思っています。この一年間の記憶というのはとにかく濃密で、例えば9か月前に自分がどこにいて、どんなものを食べたのか、そういった事がすぐに思い出せるのです。多分、あのまま国内にいて惰性で日々を過ごしていたら、ここまでの経験は出来なかったでしょう。
そして2011年以降の課題は、この経験をもとに如何に日常の生活をより濃密なものに変えていくかということになりそうです。自分の見ている世界なんて、捉え方次第でどうにでも変ってしまう。旅という非日常な出来事が日常になっていくなかで、時には疲れを感じることもありました。それでも、ここまで楽しく過ごせたのは、自分が好きな事がわかっていたから。きっと日本での日常だって、自分の目標や楽しみを追求すれば旅行中と同じように記憶に留まる時間を過ごせるに違いありません。
裏の目的としていた、コンテンツ制作、特にブログ書きは反省点がかなり多いですね。やはり自分がクライアントとして設定するとクオリティにはある程度厳しさを求められるのですが、その分時間にルーズになってしまう。とりあえずこの旅行記自体は帰国後ものんびりと書き続けていきたいと考えています。終わらせるまでにあと1,2年はかかるかもしれないけれど、一度始めたことなのできちんとやり遂げてみせますとも。大丈夫、前述の通り旅の記憶は驚くほどに鮮明です。ツイッターのログとプライベートな日記、そして撮りためた写真があれば色あせることはないはず。というわけで、よかったらもうしばらく僕の旅行話にお付き合いください。
ちなみに帰国後の予定ですが、まずは静岡市にある実家に帰ってのんびりしつつ、2週間くらい充電したら東京で再出発するつもりです。本格的に仕事にも復帰しますので、Web関連諸々、翻訳、写真、スピーカー、パシリなど面白いお話がありましたら是非ともご紹介ください(笑)
では、次の目的地、日本に向かいましょうか。そう、今の僕には日本ですらひとつの滞在先にしか過ぎないのです。今回の滞在はきっと今までよりも長くなるでしょう。でも、僕自身の旅路はこれからもずっと続いていくのです。