オーストラリア

シドニー→ドバイ1シドニーには7泊ほど滞在。ここ一カ月くらいの間ずっと友達の家にお世話になりっぱなしでしたが、今回からはシティから少し離れた安宿で久しぶりのバックパッカー生活を再開です。まぁ、ここは以前も訪れたことがある上に、宿からシティまで徒歩40分以上かかるということで、観光らしいことをしたのは1日のみ。JALに世界一周航空券の書き換えに行くついでに、ハーバーブリッジやオペラハウスと言った主要どころの写真を撮ってきました。それ以外の日は宿の近くのカフェで日記を書いたり、自分で買ってきた肉でステーキを焼いたりとのんびりな生活。あとはお小遣い張アプリケーションを自分用に作ってみたりとか。機能的には必要十分なものができたので、UIをもう少し作りこんで公開とかしてみたいですね。

むしろシドニーでのハイライトはロンドン経由ドバイ行きのフライトです。シドニーからドバイに直行するのもアリだったのですが、シドニー、ロンドン間は世界でも有数の長距離路線。総フライト時間は24時間程で、しかも噂の超豪華ジェット、A380が就航しているのです。ファーストクラスを優雅に堪能するのに、これ以上にふさわしいいフライトはないでしょう。普通に乗ったら片道だけで13000AUD(100万円以上!)もしてしまう路線ですが、僕の場合は問題なく世界一周航空券の一区間として予約できました。うーん、やっぱりこのチケットのお得度は半端ない。

シドニー カンタス ファーストクラスラウンジ

安宿にいるくらいならラウンジにいたほうが快適ということで、早めに宿を出たのですが、ちょっと空港に着くのが早すぎ(笑)。荷物がなければそのまま入れたらしいのですが、少なくともシドニー空港のカンタスカウンターでは荷物のチェックインは4時間前とのこと。僕が到着したのはそれより更に2時間前で、結局カウンターの前のソファでずっと待たせてもらうことに。まぁ、それでもソファの座り心地はかなりよく、宿の硬い椅子で待っているよりはだいぶマシなのですけどね。

シドニー→ドバイ1ようやく入れたシドニーのファーストクラスラウンジは、云わばカンタスの総本山。彼らが一番気合いを入れているラウンジです。天井がとても高く、広い空間をうまく活かした室内は高級感たっぷり。それでいて、内装はいたってシンプルなモダンオーストラリアンスタイル。他にも何箇所かカンタスのラウンジは利用していますが、押し並べてカンタスはセンスがいいなぁと感じます。適当なソファーに腰をかけると、スタッフが歩み寄ってきて「お飲み物は?」と聞いてきました。とりあえずはフレッシュジュースを頂きつつ、iPhoneでネットをチェック。目の前の大きな窓からは離着陸する飛行機がすぐそこに見えます。

シドニー→ドバイ1やや小腹も空いていたので食事も頂くことに。セルフサービスのスナックカウンターもあるのですが、基本はメニューからオーダーして貰ってきてもらうタイプで、コースメニューからアラカルトまで一通りそろってます。さすが、本格的なキッチンがあるだけあって、クオリティも高級レストラン並み。多分というか絶対、機内食より美味しい。しかも、当然ですが無料で食べ放題&飲み放題。ワインのラインナップはファースト機内の方が上そうですが(このラウンジにはファーストクラスの搭乗者以外にも、マイルの上級会員も入れるので)食事に関してはラウンジである程度済ませてしまうのもありかもしれません。その後、シャワーを浴びたりデザートのアイスを再度頂いたりしていたらあっという間に搭乗の時間になりました。

QF44 シドニー→ロンドン

シドニー→ドバイ1外から乗り込む機体を見たらなぜかそこには期待していたA380ではなく、旧型のボーイングが。内装も以前香港から乗ったものと同じです。CAにA380じゃないの?と聞いてみたら「今日はメルボルン便で使われてるよ」とのお返事が。うーん、僕が予約を入れた時にはA380って書いてあったのになぁ。まぁ、半年くらい前の予約ではあてになりませんよね。もちろん、旧型でもフルフラットになりますし、プライベートの空間がかなり確保されていたので快適だったのですが、既に一度乗ったことのある型だったこともあり、落胆の色が。これはいつか自分の力で乗れという何かのお告げなのですかね?

それでも、テンションが上げてくれるのがファーストクラスの食事、というかワインです。何度もこのブログで書いているように、オーストラリアには1年ほど住んでいたので、オーストラリアンワインの銘柄はそれなりに詳しいのでが、ワインリストの中に今回の意気消沈を一気に覆す逸品が。"Leeuwin Estate Art Series Chardonnay" 世界中の名だたるワインを抑えてブラインドテストで一位にも輝いたことのある、西オーストラリアの誇る最高級白ワインです。嫌な香りや酸味が一切せず、スルスルっと飲めてしまう。前回の香港→シドニー便は実質2時間くらいしか食事を楽しむ時間はなかったのですが、今回はまるっと一日あるわけで、翌日に残らないように気をつけながら、十分に堪能させてもらいました。

ドバイまでは長くなりそうなので、後半に続きます。

Entry Info

27th (Sat)
Feb 2010

[day29] メルボルンの家族

メルボルンの家族パースから次の目的地は東海岸のメルボルンです。今回のフライトも独自手配のディスカウントエコノミーだったのですが、席はなんと中央三列シートのど真ん中。しかも両脇いはごつい兄さんたちがという状況で、さすがにこれはきつい。前回はエコノミーでも意外と快適かもしれないなどと思ってしまいましたが、前言撤回やっぱり乗れるものなら上級クラスの方がいいです。

従弟との再会

実はメルボルンには伯母家族が住んでいまして、前回のオーストラリア滞在時にも最後2カ月ほど居候させてもらったのですが、今回も5日間ほどお世話になってきました。そして、今回の滞在で一番楽しみにしていたのが、この3年間でイスラム教徒に転向し結婚までするという面白い生き方をしている二人の従弟たちに会うこと。年下の従弟たちが生活を落ち着けているのに対して、僕はこうして文字通り世の中を放浪しているという状況はどうしたものかと思ったのですが、まぁ国も文化も違うということでそれ以上は深く自己追求はしないようにしておきます。僕だって来るべき時が来れば落ち着きますって。

伯母の家に皆で集まって夕飯を食べたのですがメインは焼き肉。ムスリムの人と焼き肉卓を囲むなんて、またまたレアな体験をしてしまったものです。肉に関しては戒律で禁止されている豚肉以外はOKらしいのですが、どうにも禁欲的な生活をしている印象があったので意外でした。その後は皆でモノポリー。既に結婚しているとは言え同年代の5人なので相当に盛り上がります。宗教的な違いはあっても根本的に楽しいことは一緒ですからね。でも盛り上がっている最中に皆がお祈りの時間だからということで一斉にさらっと席を立ったときはちょっと不思議な感じが。別にネガティブな意味合いはないのですが、あぁ、こういう生活もあるものなのかと。文化の違いって面白いですね。

シティ散策

メルボルンの家族わずか5日間の滞在なので、一般的な観光はやや控えめで。友人と会ったりブログを書いたりしていたら時間なんてあっという間に過ぎていきます。そんな中で一日だけはシティの散歩もしてみまたのですが、やっぱりメルボルンは街並みがきれいでいいところですね。特にシティ中心部の裏道で石畳+レンガ造りのカフェがたくさんあるあたりとか、巨大な鳥居のあるチャイナタウンのあたりとか。オーストラリアは移民の国なので様々な顔があって面白い。あと、運だめしにとカジノのルーレットにも挑戦してみたのですが、見事に$100の大敗。うーん、やっぱり僕は一獲千金は向いてないみたいです。地道にコツコツやっていく方が性に合っていそうだ。

本物のIMAX

あとは、メルボルンでの意外な出来事と言えば、話題の映画アバターを本物のIMAXシアターで見れたことでしょうか。日本にも3Dの映画館はいくつもあるのですが、真のIMAXシアターという規格に沿ったものはないんですよね。せっかくならば本格的なシアターで観たいよなぁと思っていたら、友人から「明日IMAXに行くけど一緒にどう?」とお誘いが。しかもメルボルンのIMAXシアターは世界でもトップクラスの大きさらしく。予想外のところで大迫力の映像が堪能できたのがうれしかったです。

Entry Info

14th (Sun)
Feb 2010

[day23] 思い出探しの旅

思い出探しの旅パースは僕が2005年2月から2006年6月までの間をEdith Cowan University(ECU)の語学留学生として過ごした思い出の土地です。ただ、さすがに3年半も離れていると、いろいろなところが変わっているようで、この日は当時の思い出探しにと、通っていたキャンパスのあるClaremontと海越しに夕日が沈む灯台のあるFremantleというふたつの街を訪れることにしました。

Claremont

思い出探しの旅久しぶりにClaremontの街を歩いてみると、あの日の風景がまるでついこの間の出来事の用に目の前に浮かびあがってきます。登校の際にショートカットとして使っていた公園、放課後に必死で勉強したカフェ、気になる女の子を待っていたバス停。いくつか新しい建物はできていたものの、大切な思い出の景色は全く変わっていません。この街を出てからおよそ3年半、ただずっとまっすぐに未来だけを見据えて生活してきたのに、いざ帰ってきてみると想像以上の懐かしさが心の底から込み上げてきました。

思い出探しの旅当時通った道をそのまま辿っていくと旧ECU Claremontキャンパスに到着です。ECUの経済的理由により、所有権は他の大学に移ってしまったのですが、建物がオーストラリアの重要文化財的な位置づけなため、ちゃんとそのままの形で残っています。僕が学んでいた頃は200人近い学生が使用していてとても賑やかで、芝生の上でランチを食べたり、放課後は皆でサッカーをしたりしたものです。ホリデー期間中なのでしょうか、人気のない静寂に包まれたキャンパスの中を散歩していくと、当時の友人たちの面影が脳裏をよぎります。

Fremantle

思い出探しの旅Fremantleはパース近郊の中でも一番のお気に入りの街。港の外れにある灯台からみるインド洋に沈む夕日は何度見ても飽きません。灯台の先なのであたりまえなのですが、見渡す限り一面が海。その向こうに大きな赤い太陽がゆっくりと沈んでゆく様は物悲しくもあり美しくもあり。今回は雲ひとつない快晴。群青色からオレンジへと混ざり合う空を見ていると何故だか泣きたい気分になってきます。

それにしても、今回の思い出探しツアーは生まれて初めてと言っていいくらいに「懐かしい」という感情に苛まれましたね。僕は普段から意図的に過去に浸ることを避けてきたのですがこの思い出は強烈すぎる。思い返せば、パースでの一年は僕にとっての少し遅い青春そのものだったのかもしれません。基本は英語の勉強に打ち込みながらも、友達と遊びまわったり、難しい恋愛をしてみたり、高校のころからWebに夢中でごくありふれた学生生活というもの知らなかった僕にとっては何もかもが新鮮な毎日でした。いろいろと苦しいこともあったのですが、それすらも今となってはいい思い出の一つとして笑い飛ばせます。

でも、だからといってあのころに戻りたいという気持ちはそこまで強くもなく。何せこの旅はまだまだ始まったばかりですし、帰国後にやりたいこともいろいろありますからね。美しい思い出はとりあえずまた胸にしまったままこれからを楽しんでいこうと思います。

Where I am

Loading map..

On Twitter

Loading Tweets..

Recent Entries

From Flickr

Powered by

  • expression engine
  • midPhase
  • 世界一周ブログランキング参加中

First Class Backpacker © Satoshi Onoda. All rights reserved.