Mar 2010
[day47] シドニー→ドバイ 2
シドニー発、ロンドン経由、ドバイ行き。シドニー→ロンドン24時間、ロンドンでトランジット15時間、ロンドン→ドバイ7時間。その他待ち時間などを含めると、都合48時間以上かけての大移動です。誰が聞いても「何か間違ってない?」と言ってくるのですが、僕にとってはむしろ「ファーストクラスバックパッカー」ハイライトのひとつ、ファーストクラスというものを完全に堪能した2泊3日となりました。というわけで、前回からの続きです。
ヒースロー ブリティッシュエアウェイズ コンコルドルーム
ヒースロー空港の最新ターミナル、T5。ここのファーストクラスラウンジの一角にはファーストクラスへの搭乗者しか利用できない、コンコルドルームと言う特別な部屋があります。直前に滞在していたシドニー然り、いわゆる「ファーストクラスラウンジ」はマイレージの上級会員にも提供されていることが多いのですが、ここだけは別格で、その日のファーストクラスのフライトチケットを持っている人しか利用できません。例によって、飲み物のオーダーを聞きに来られて驚きました。英語のレベルが最敬礼状態。滅多に使われませんけど、一応英語にも敬語ってあるんですよ。"Would you care for --?"という言い回しを初めて使われました。
調度品の類もかなり豪華。シドニーのファーストクラスラウンジはシンプル&モダンを追求したスタイルでしたが、こちらはクラシック&ラグジュアリーと言ったところかと。シャンデリアとかぶら下がってますし、暖炉まである(ただし火は液晶ディスプレイでしたけど)。さすが英国は一味違う。さらに食事に関しては半個室のレストランスペースが用意されていてそこで落ち着いてとることも可能です。もう、高級ホテルのレストランもびっくりな仕様ですね。でも、味に関しては残念なことにそこそことしか…。いや普通に食べれるのですが、この最高レベルの空間の割にはあまり感動がない味だなぁと。贅沢すぎる話なのはわかってますけど、折角のプレミアム空間なのでもう少し頑張って欲しいなぁというのが本音です。
BA109 ロンドン→ドバイ
コンコルドルームには13時間ほど滞在。ずっとフレッシュジュースを飲みながら写真を編集したり、ブログを書いたりしていて、ちょっと飽き出したタイミングで搭乗時間になりました。このフライト、ロンドン時間で21時半発のフライトなのですが、それってつまり、シドニー時間で翌早朝。搭乗の際は軽い徹夜明け状態のコンディションです。そして到着時刻はドバイ時間で9時半、ロンドン時間で4時半、そしてシドニー時間で15時半、もう時差がわけのわからないことになってますね。おかげで機内ではワインを一杯飲んだだけで、何も食べずに就寝という最高の贅沢をすることに。結果的に目覚めは快調で、この旅で初めて機内で朝食をまともに食べられましたけど。
ドバイ入国
ドバイへの入国は簡単と言われています。日本人はノービザでOKですし、実際、パスポートコントロールでは宿の住所だけ見せれば簡単にスタンプを押してもらえました。でも、その後の税関でトラップが。特に申告するものもないので"Nothing to Declare"のゲートを抜けていったら、なぜか係員に止められ近くのテーブルへ。「バッグの中には何が入っている?」と。「いや、ごく普通に生活用品だけど」と答えると「じゃぁ、中を開けて見せてくれ」ですって。そこから小一時間くらいかけて、バッグを全部ひっくり返して一つ一つ説明です。しかも、係官の英語レベルが低すぎてMedicine for hay fever(花粉症の薬)とか言っても通じないし。ジェスチャーも交えて全て説明し、最終的に個室の中に連れ込まれ、全身のボディチェックが入って検査終了。
どうも、注意深く周りを見ていると、バックパックを背負った人たちが特に重点的に狙われていたようです。まぁ、貧乏バックパッカーが気軽に来るような国じゃぁないですからねぇ。向こうも任務に忠実なだけで悪気があるようには見えなかったので、素直に協力してましたけど、できることならこういったことは、今後なるべく発生してほしくないものです。