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Wallpaper April 2011まさかの本日2度目の更新は、定期ポストのカレンダーシリーズ。今月はバンクーバーのウォーターフロントエリアからお届けです。バンクーバーは「世界で一番住みやすい街」として常連で特に目立った何かがあるわけではないのですが、たしかに美しく住み心地は良さそうな街でした。

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さて、そろそろこの旅行記も再開させないと。今回から本格的にヨーロッパ編に突入です。

リスボンというふるさと最初の目的地はポルトガルの首都、リスボン。かなり唐突ですが、実は僕の祖父はオランダ人のクォーターなのではないかという疑惑があり(実際、祖父は瞳の色が灰色で、佇まいもどこか日本人離れしているので外国に行くとヨーロッパ系と間違われることも多いそう)、僕にも僅かながらポルトガルの血が流れているのかと考えると、この地に立てたことに対して感慨深くなってきます。うちの家系でポルトガルにやってきたのは僕が初めてのはずですし。

リスボンというふるさと別名「7つの丘の街」と呼ばれるリスボンは坂道がとても多く、狭い路地を走り抜ける路面電車が名物になっています。運賃も安く本数も多いので慣れてくればかなり便利に使えそうな印象。ただ、治安的にはやや問題が。平日昼間に電車を待っていたら、現地人と思しきおっちゃんが明らかに観光客なこの僕に「道を教えてくれ」と片言の英語で地図を広げてきました。おかしいなぁと思いながら地図を持っていると、何やら僕を挟んで逆側にいたもう一人の腕の動きが怪しい。間違いなく僕のカバンを開けようとしています。うむ、これはスリのチームプレイか。思いきり腕を振りおろし、そのおっさんを軽く睨んだら諦めたようでしたが、ヨーロッパ圏、油断なりませんね。物盗や暴行など身の危険に関わる犯罪に巻き込まれる可能性は中東よりも圧倒的にヨーロッパの方が多いという話は間違いなさそうです(そして中南米はもっと危険という)。

リスボンというふるさとちなみにスリ対策としては胸ポケットはかなり優秀ですよ。僕の財布はコンパクトで大抵はシャツの胸ポケットに入れていたのですが、ここから抜き去られるのを見逃すのはそれこそ至難の業です。あとは、ものすごい人ごみの時は敢えてカバンやポケットから出して、貴重品を裸のまま握りしめてしまうのも有効かと。たしかに、腰に巻いたり靴底に忍ばせたりする安全グッズを使えばいいのかもしれないのですが、僕はどうもあのスタイルが好きになれないんですよねぇ。もともと観光客として目立っているのだから、必要以上に貴重品を隠したところで強盗に対しては無意味に近いですし、スリ対策だけなら利便性を考えて胸ポッケの方が僕は楽でよかったです。

リスボンというふるさと閑話休題、リスボンの街はそんなアクシデントなんてほんの些細なことと流せるくらいに街歩きが楽しい街でした。僕の感性と合うのかストリートスナップが冴え渡ります。何気なく設置されている消火栓や街灯、洗濯物など街中にあるものを撮影するのが楽しくてたまりません。しかも、中東と違って道行く人達もカメラに慣れているようで、僕が風景を撮っていても誰も気にしない。こんなに気分良く写真を撮れるのはかなり久しぶりです。

リスボンというふるさとそして、ここは大西洋に面した街なのでシーフードが美味しい!初日こそ禁断症状の出かかっていた豚肉を食べに走りましたが(それまでの3ヶ月間はずっとイスラム圏にいてポーク断ちを余儀なくされていたのです)、それ以降はひたすらにシーフード三昧です。まさか、こんなところで魚の塩焼きが食べられるなんて。しかも、他の肉類と大して変わらないおてごろ価格ときたものだ。普段はシーフードなんて高級品過ぎてレストランではなかなかオーダーできないのですけどね。ポルトガルは西側ヨーロッパ諸国では比較的物価も低いらしく、毎日おいしい料理(とビール)を食べることができました。

どうやらヨーロッパは僕にかなり合うみたいで、中東も旅行先としては興味深いところが多くて楽しかったのですが、ヨーロッパはむしろリラックスできるというかシンプルに居心地がいいのです。もしかして僅かながら僕にも流れるラテンの血が馴染んでいるとか?とにかく、このヨーロパ旅行も楽しいことになりそうなのは間違いないですね。

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