May 2010
[day67] カイロ観光
カイロには7日ほど滞在していたので、その間に観光名所的なところにも色々行っています。まず欠かせないのはピラミッドですよね。前回のエントリーにもある通り、僕の考えてたエジプトのイメージって砂漠の中にドーンとあるピラミッドだったのですが、到着してみてびっくり、実際にはピラミッドは市街地のはずれにあって、もうすぐそこまで住宅が迫ってきています。そして、夥しいほどの人、人、人。いつもは写真を撮るときにはなるべく関係ない人が写りこまないように注意しているのですが、今回はさすがに無理でした。でも、人が写りこんだところであまり気にならないくらいにピラミッドは大きいのですが。
ここピラミッドに限らずエジプトの観光地の入場料はかなり高めです。ほぼすべてのところで外国人向けの価格が設定されていて、ピラミッドはエリアに入るのに60ポンド(1000円弱)。さらにピラミッドの中やスフィンクスに近づきたい場合は追加料金を支払う必要があるとのこと。なんだか、国を挙げてのボッタクリ政策なような気もしなくはないのですが、さすが主要産業が観光業な国だけのことはあります。ピラミッドや神殿のことを5000年以上続く公共事業と評した人がいるとのことですが、ウマいこと言ったなぁと。ちなみに、エジプトのもう一つの主要産業はスエズ運河の通航料だとか。もう少し何か生み出そうよ、現代エジプト人。
カイロでのもう一つの主要観光スポットであるエジプト考古学博物館(通称カイロ博物館)にも行ってみました。でも、残念ながら正直ピンとくるところは少なかったですね。新王朝とかラムセス何世とか、大昔に昼寝の最中に聞いたことがある単語が色々と出てきたのですが、無造作に並べられた石像を見ていても何も感じるものがなく。自分の背景知識のなさを痛感するだけになってしまいました。ミイラ特別展示室は例によって別料金だったので入る気にもならず。そんな中でちょっと面白かったのが、「Don't Touch」と書いてある張り紙の真下で、警備員自身が石棺に片手を付きながら雑談に興じていたこと。うん、これぞエジプト人クオリティ。
そんなカイロの観光地で一番好みだったのは、オールドカイロ、コプト教地区というところです。実はエジプトは世界中でもかなり古くからキリスト教が信仰されてきた地域で、今でもコプト教という分派の宗徒が国民の10%程度を占めていると言われています。そんなコプト教の人々がイスラム教徒が生まれるよりもずっと前、紀元2世紀ごろから暮らし続けている言われているのが、このオールドカイロエリア。車の入場が制限されてたこの区域は、路地を吹き抜ける風がひんやりとして気持ちいい。のんびりと中を探検していると、小さな教会が何箇所もあり静かにお祈りをしている人が何人も。静かなところは心が洗われるようで歩いていて気持ちがいいものです。