ダマスカス

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22nd (Sun)
Aug 2010

[day117] シリア遺跡ツアー

シリア遺跡ツアーシリアは紀元前から人が住み、旧約聖書の主要な舞台となるほどの歴史のある国です。しかも、そこまで開発されていないため観光客が他の国に比べて少ない場所が多数。今回はダマスカスとパルミラ滞在中に回った遺跡をまとめて紹介します。

パルミラ遺跡

シリア遺跡ツアーダマスカスの滞在中には一人バスに乗ってパルミラ遺跡というところへ。ミニバスでバスターミナルまで行き、そこからパルミラへ3時間くらい。ここはシリア中部では最大級の遺跡で、今でも3世紀ごろに建てられたローマ様式の建物が色々と残っています。巨大な神殿や、保存状態のいい円形劇場、柱の続く道などなど、いろいろなタイプの遺跡を見ることができる、一粒で何度も美味しい場所と言えるでしょう。遺跡の規模の割に観光客の数はそこまで多くもなく、のんびりと写真を撮って周ることができました。

シリア遺跡ツアー神殿の中を歩いていたら現地の小学生らしきグループに声をかけられました。一緒に写真を撮ってくれと身振り手振りで伝えてきます。ルクソール編でも書きましたがこの地域の子供たちにとって僕らのような東アジア系人種はかなり珍しいみたいですね。僕もカメラを向けてみたら大混乱。そしてそれを笑顔で見守る先生。なかなか微笑ましい光景でした。でも現地の子供でも物売りの子たちは要注意ですよ。彼らの辞書には「Buy this」「Give me」しかありませんから。残念なことに、純粋で曇りのない瞳と売り物になってしまった瞳の違いはかなり見分けられるようになってしまいました。帰国後、日本の子供たちの目はどんな風に見えるんでしょうね。

シリア北部プライベートツアー

シリア北部の遺跡群巡りにはハマのリアドホテルで手配してもらったプライベートツアーを利用することにしました。シンさん&トモコさんともう一人同宿の日本人のおじさんと一緒です。8時間程度の行程で三か所の遺跡をぐるっと回るツアーが一人当たり700SYP(1400円位)なら全く問題ないかと。一応、ローカルのバスで行く方が安くは上がるようなのですが、その差はごく僅かなもので時間の節約にもなるので今回は楽をしてしまいた。チャーターなら、バスの時間を気にする必要もないですし、車の中でも音楽を流したりしながらリラックスできますからね。同行者がいるのならばプライベートツアーはかなりお得かと。

アパメア遺跡

シリア遺跡ツアー最初の目的地はアパメア遺跡。シリア中南部最高の遺跡であるパルミラに対して、北部のアパメアという扱いらしく、延々とローマ様式の柱が立ち並んでいます。その距離、なんと約2キロ。これは興奮、、しなかったのです、残念ながら。だって同じようなのをパルミラでも見ているので。写真を見返すと石の材質とか植生とか色々と違いが見えて面白いのですが、現場ではそんな細かいことはよくわからず。基本は柱だけであとは「浴場跡」「図書館跡」という名前の瓦礫のみ。どちらかしか行けないというのならば僕は間違いなく保存状態がよく種類も豊富なパルミラを推しますね。

マスヤーフ城

シリア遺跡ツアー続いて向かったのはマスヤーフ城。リアドホテルのおっちゃんの話だと、かなり保存状態もよく、シリア観光の穴場的な城だということだったのですが僕らの反応は「あー、城だねぇ」と。多分、ここも旅行初日に来ていたらもう少し違う反応ができていたのでしょうが、既に完全な不感症になってます。そして、ここでもローカルの子供たちの遠足グループが登場。しかも、今回は城塞のため道が狭いのです。子供たちからは声援が送られ握手をせがまれ、どこぞのスーパースターがコンサート後に通る花道の様相を呈してました。SP、もとい先生の制止も聞かず手を伸ばしてきます。まぁ、これも純粋な好奇心から来るものなので不快ではなかったのですよ。なかなか面白い経験をさせてもらったということで。

天空の城、クラックデシュバリエ

シリア遺跡ツアーそして最後の目的地は、天空の城ラピュタのモデルになったと旅人達に噂されるクラックデシュバリエです。僕らの間でもこのクラックデシュバリエがハマ発のツアーにおける一番の目的地になっていました。前のふたつはいわば前座です。城に向かう車の中ではiPhodの中に入れておいたラピュタのテーマを聞いて気分を高めました。今更ながら「君を乗せて」は旅人向きの歌詞ですよね。標高600mの小高い山の上に堀まで作ってしまった西洋式の城塞は、かつては難攻不落の要所だったとか。青い空とツタの絡まった城壁のコントラストは確かにラピュタっぽい雰囲気を醸し出してますね。ただ、どちらかというとラピュタというよりシータが囚われていたムスカの要塞の方が佇まいとして近いかも。城からの眺めも勿論、タクシーの運ちゃんが連れて行ってくれた城を一望できるスポットからの眺めも素敵でした。

シリア遺跡ツアー城壁の周りを歩きながら散歩して、中に入ったら何故か甲冑をまとったり、後ろ手にロープに繋がれたりした人々が。観光地的な余興でもされるのかと一瞬嫌気が差したのですが、実はこれ、ローカル映画の撮影中でした。でも、ここはシリアなのに何故か衣装はエジプト風だったり、門の前にスフィンクスが置かれていたりして、一部雰囲気ぶち壊しだったことは否めないのですが、まぁ、なかなか見ることのできない光景であることは確かなのでよしとしましょうか。

中東の遺跡を見て回って

楽しい旅行記であるはずなのに、若干旅行に対してネガティブなイメージを出してしまったかもしれません。でも、これが僕の意図していた旅のスタイルでもあるのです。短期の旅行だと見る物全てが目新しく、ガイドブックの隅々まで制覇しようという気になってしまうものなのですが、長期旅行だとそのテンションをずっと保つのはかなり難しく(たまに常にハイテンションを保たれている方もいますけど)、中途半端なことはどうでもよくなってしまいます。でもそんな精神状態だからこそ「ハンパない」ことに出会えた時の感動はかなり大きいのです。例えばペトラやカルナックを初めて見た時の興奮は今でも忘れられません。あの鳥肌が立つ瞬間が好きで僕は旅をしているのでしょう。

では、このエリアも十分に堪能したので、そろそろ次の国、トルコに向かう事にします。

Entry Info

ダマスカス一人歩き友人たちと別れた後も僕はダマスカスに残り、いつものように気ままな一人歩きの時間です。やっぱり僕は誰にも気を使わずにのんびりする時間が好きなので、こうして一人で街をフラフラしている時間が一番落ち着くようです。ダマスカスは10,000年以上も前から人が定住し始め、世界で最も古い都市のひとつと呼ばれています。様々な文明による征服に次ぐ征服で古代の都市は地下深くに埋もれているようですが、今も残る旧市街にも1,000年以上の歴史があるそう。そんなダマスカス旧市街最大の魅力は、イスラム教地区とキリスト教地区というふたつの全く違った雰囲気の地区を行ったり来たりしながら歩けることかと。

ダマスカス イスラム教地区

ダマスカス一人歩き街の中心にはイスラム教の聖地のひとつで世界最大規模のモスク、ウマイヤドモスクがあり世界中からやって来た巡礼者で賑わっています。そのモスクから延びる巨大なスーク(商店街)には様々な商品を扱う店が連なり、現地の人曰く「このスークで手に入らない物は無い」とか。まぁ、その言い草は東京という最強の買い物都市から来た身としては笑止千万もいいところなのですが、それでも確かに近隣諸国に比べて商店が充実していたことは確かです。カッコいい革製品なども多く、もし自分が雑貨屋のバイヤーをやっていたら絶対に買い付けに来るだろうと街を歩きながら考えていました。

ダマスカス キリスト教地区

ダマスカス一人歩き対してキリスト教地区は若干落ち着いた印象。巨大なスークのようなものは無く、ひんやりとした石畳の路地を歩いていると、いたるところに小さな教会やミステリアスな土産物屋を見つけることができます。シリアという国はイスラム教を国教に制定している国なのですが、そもそもこの都市にはイスラム教が発生する前からキリスト教徒が代々住み続けているのです。キリスト教地区には旧約聖書にも記載がある教会や道が今でも残っています。個人的にはこちらのエリアの方が探検のし甲斐があって好きでしたね。

ハンマームに挑戦

ダマスカス一人歩き今回、僕はイスラム地区でハンマームと呼ばれるいわゆるトルコ風呂(卑猥なやつじゃなくてオリジナルの意味ですよ!)に挑戦してみました。なんでも7世紀から営業し続け、十字軍の兵士たちも利用したという由緒正しき場所です。日本の銭湯と同じように現地の男性たちの一種の社交場のような側面も持っているようなのですが、外国人の僕が行っても快く迎えてもらえました。服を脱いで体にタオルを巻いたら、まずはドライサウナに入ります。このサウナが本当に気持ち良かった。体中に貯まったいけない物が一斉に排出されていくような感覚。「自分、疲れてるんだな」という事を激しく痛感しました。その後、スチームサウナの中で体を洗い、髭、胸毛もじゃもじゃなアラブ人のおっさんがによる垢すり&マッサージ。こちらが痛さで呻いているのもお構いなしに「ガハハ」と笑いながらサービスしてくれました。いや、まぁ気持ちいいことは気持ちよかったですよ。

風呂上がりには脱衣所でタオル巻きになりながら軽く一服。ここでキーンと冷えたビールを頼みたいところなのですが、ハンマームはイスラム教徒の施設のため当然アルコールはなし、コーラでの一服となりました。気になるお会計はフルセットメニューで600SYP(1200円位)。現地の生活物価としてはそこそこのレストラン一回分程度と、それなりにいい値段がしますけど、まぁ、日本で大江戸温泉に行くような感覚ですかね。お会計を済ますとアラビックコーヒーが出てきました。これで風呂上がりの眠気もスッキリですね。

伝説のクロワッサン

ダマスカス一人歩きダハブに滞在していた時に北から下って来た旅人達が口を揃えて絶賛していたダマスカスのクロワッサン。キリスト教地区の路地裏には日本人旅行者の間で伝説的な話題になっている小さなパン屋があります。エクレアなどのスイーツ類も売っていますが、ここの主力商品であるチョコクロワッサンがバターがすごく利いていて半端なく美味しいのです。早く食べないとパンの油が紙袋に移ってしまうくらいに。しかも、ひとつ20SYP(40円位)とかなりお買い得。胃が小さめの人ならこれひとつでランチにできる大きさです。路地をかなり入ったところにあるので若干見つけづらいのですが、これからダマスカスに行く予定のある人はぜひ探してみて欲しいですね。キリスト教地区自体はそこまで広くないので、地図なしで歩き回っていても絶対に目にする機会はあると思います。何回か利用しましたが、お店の前には常に現地の人で軽い行列ができているうえに、路地裏までバターの匂いが充満しているのですぐにわかるかと。

ダマスカス食生活

このクロワッサンを始め、ダマスカスでは庶民のための食事が非常に充実している印象があります。適当に道を歩いていて買うケバブサンド(日本で言うところのラップサンド)は日々の主食になってましたし、その場で絞ってくれるフレッシュジュースもビタミン補給を口実に毎日のように飲んでいました。僕のお気に入りはマンゴーかバナナですかね、やっぱり。そして欠かせないのがジェラートです。イスラム教地区の大きなスークの中には現地でも有名なジェラート屋があるのですが、ここのミルクジェラートが滑らかで美味しいこと。スークの中を歩き回る片手に手放せないアイテムです。直前に滞在していたベイルートとは完全に違った食生活になりましたが、やはり食事はその街の中心層をターゲットとした分野が一番充実するのでしょうね。

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20th (Tue)
Jul 2010

[day111] 友人とダマスカス

レバノンでの一週間の滞在後は、改めてダマスカスに戻りです。今回は14日間の観光ビザを取得して国内をゆっくりと回ろうかと。そして何より楽しみなのが、ダハブで会ったカップルバックパッカーのシンさん&トモコさんとダマスカスで再開予定だということ。ダハブからペトラ、アンマンと一緒に旅をした後で、僕はレバノン、彼らはイスラエルと違う目的地へ向かったのですが、お互い同じ時期にシリアに抜けてくるということでダマスカス集合ということになっていました。一応、当日に僕がダマスカスに到着するのはメールで連絡済み。無事に彼らに会えるだろうかと心配しながら、安宿が集まるマルジェ広場付近でタクシーを降りて歩いていると何やらこちらに向かって手を振っている人が見えます。あ、シンさんじゃないですか。なんでも僕の行動パターンを予測して、付近でお茶をしながら待っていてくれたそうで。この突然の出迎えには正直驚かされました。

友人とダマスカスその日の晩は彼らと一緒に名物の鳥の丸焼を食べることに。一羽をまるっと回転グリルで焼かれたものが240SYP(500円弱)はとってもお買い得。宿に持ち帰って、素手で引きちぎるとグリルによって閉じ込められていた肉汁が一気に滴り落ちます。それを包み紙的に使われ、肉のうまみがしみこんだ薄いパン生地と一緒に食べるのです。シリアで食べた中では最高にウマい食事だったかもしれません。そして、そんなジューシーな鳥肉に欠かせないのは冷えたビール。僕らの宿があったダマスカス新市街はイスラム教徒の街だったので、酒屋がなかなか見つからず大変だったのですが、周囲の人に手当たり次第に聞いたところ、街の片隅に小さな酒屋を発見。お互いの旅について語らいあいながら飲むビールと言うのは格段にうまいですね。

そしてシンさん&トモコさんは翌日からはレバノン行きで一週間弱の滞在予定とのこと。どうやらここで僕のフレッシュなレバノン情報が役立つ時が来たようです。彼らからはエルサレムの宿情報などイスラエルに関する情報を色々もらうことができました。こうやって旅仲間から情報が交換できるのがまた楽しいわけです。彼らとはこのあとシリア北部のハマという街でまた再会の約束を交わしました。お互い日程は厳密ではありませんが、きっと一週間後くらいにはその街近辺にいるだろうと言うことで。そして、もうひとつ重要な情報が。「イヨちゃんが明日ダマスカスに帰ってくるらしいから、よろしくね」と。

イヨちゃんもダハブで会ったメンツの一人で、イスラエルに行くために僕らよりも早くダハブを発っていたのですが、なんとその後アンマンで偶然合流。僕とはダマスカスまで来て一緒に中華を食べた仲です。ふたりを見送ったあとで、彼女が滞在しているはずの旧市街の宿を訪ねて行ってみると今は留守中とのこと。仕方がないので旧市街イスラム地区名物のアイスクリームを片手に街をぷらぷら散歩していると、目の前から見慣れたアジアンファッションの小さな女性が。お互い「あっー!」と叫んでいます。ダマスカスという街自体はかなり大きいのですが、僕らのような余所者が歩き回る場所は限られているので、意外とあっさり出くわしてしまうようです。

少し立ち話をしたところ彼女はシリア国内をぐるっと回ってダマスカスに戻って来たところで、翌朝のフライトで日本に帰国するそう。彼女の半年間の海外放浪もいったんここで終了です。そこで彼女の海外ラストディナーをご一緒するという光栄に預かることになり、旧市街のキリスト教地区に少し洒落た洋風レストランに入ってみることにしました。キリスト教地区には細い路地裏に隠れ家的なレストランが点在していて、現地の若者がも多く利用しているようです。

友人とダマスカスメニューが渡されると、何やら彼女が目をシロクロさせています。どうした?と聞いてみると、彼女のメニューには値段が書かれていないと。そうきましたか。これは「値段を気にせず好きなものを頼んでね?」というお店からゲストへの心遣い。当然、僕の方にはしっかりと数字が書かれています。まさかダマスカスでこれをされるとは思っていもいなかった。はい、今晩は奢らせてもらいます。まぁ、もとからその腹づもりではいたのですけどね。アラカルトの洋食とカクテル数杯(非常に残念ながらノンアルコールオンリー!)を飲んでも、レバノンでの食事よりも安いのですから問題なしとしておきましょう。

食事中や散歩中に彼女からはシリアのお勧めスポットや宿情報を色々と教えてもらいました。そして不要になった地球の歩き方ヨルダン/シリア/レバノン編をゲット!僕は基本的にガイドブックは持ち歩かない主義なのですが、ネットでの情報が頼りないこの地域では紙の情報というのはとても便利そうです。それにしてもこうやって見知らぬ国で友達と出会い、また再会するという行為はかなり面白いですね。今更ながらダハブで沈没しておいてよかったなぁと。あそこで出会った人たちとはこれからも色々な場所で再会する気がしています。

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