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25th (Sun)
Jul 2010

[day113] ダマスカス一人歩き

ダマスカス一人歩き友人たちと別れた後も僕はダマスカスに残り、いつものように気ままな一人歩きの時間です。やっぱり僕は誰にも気を使わずにのんびりする時間が好きなので、こうして一人で街をフラフラしている時間が一番落ち着くようです。ダマスカスは10,000年以上も前から人が定住し始め、世界で最も古い都市のひとつと呼ばれています。様々な文明による征服に次ぐ征服で古代の都市は地下深くに埋もれているようですが、今も残る旧市街にも1,000年以上の歴史があるそう。そんなダマスカス旧市街最大の魅力は、イスラム教地区とキリスト教地区というふたつの全く違った雰囲気の地区を行ったり来たりしながら歩けることかと。

ダマスカス イスラム教地区

ダマスカス一人歩き街の中心にはイスラム教の聖地のひとつで世界最大規模のモスク、ウマイヤドモスクがあり世界中からやって来た巡礼者で賑わっています。そのモスクから延びる巨大なスーク(商店街)には様々な商品を扱う店が連なり、現地の人曰く「このスークで手に入らない物は無い」とか。まぁ、その言い草は東京という最強の買い物都市から来た身としては笑止千万もいいところなのですが、それでも確かに近隣諸国に比べて商店が充実していたことは確かです。カッコいい革製品なども多く、もし自分が雑貨屋のバイヤーをやっていたら絶対に買い付けに来るだろうと街を歩きながら考えていました。

ダマスカス キリスト教地区

ダマスカス一人歩き対してキリスト教地区は若干落ち着いた印象。巨大なスークのようなものは無く、ひんやりとした石畳の路地を歩いていると、いたるところに小さな教会やミステリアスな土産物屋を見つけることができます。シリアという国はイスラム教を国教に制定している国なのですが、そもそもこの都市にはイスラム教が発生する前からキリスト教徒が代々住み続けているのです。キリスト教地区には旧約聖書にも記載がある教会や道が今でも残っています。個人的にはこちらのエリアの方が探検のし甲斐があって好きでしたね。

ハンマームに挑戦

ダマスカス一人歩き今回、僕はイスラム地区でハンマームと呼ばれるいわゆるトルコ風呂(卑猥なやつじゃなくてオリジナルの意味ですよ!)に挑戦してみました。なんでも7世紀から営業し続け、十字軍の兵士たちも利用したという由緒正しき場所です。日本の銭湯と同じように現地の男性たちの一種の社交場のような側面も持っているようなのですが、外国人の僕が行っても快く迎えてもらえました。服を脱いで体にタオルを巻いたら、まずはドライサウナに入ります。このサウナが本当に気持ち良かった。体中に貯まったいけない物が一斉に排出されていくような感覚。「自分、疲れてるんだな」という事を激しく痛感しました。その後、スチームサウナの中で体を洗い、髭、胸毛もじゃもじゃなアラブ人のおっさんがによる垢すり&マッサージ。こちらが痛さで呻いているのもお構いなしに「ガハハ」と笑いながらサービスしてくれました。いや、まぁ気持ちいいことは気持ちよかったですよ。

風呂上がりには脱衣所でタオル巻きになりながら軽く一服。ここでキーンと冷えたビールを頼みたいところなのですが、ハンマームはイスラム教徒の施設のため当然アルコールはなし、コーラでの一服となりました。気になるお会計はフルセットメニューで600SYP(1200円位)。現地の生活物価としてはそこそこのレストラン一回分程度と、それなりにいい値段がしますけど、まぁ、日本で大江戸温泉に行くような感覚ですかね。お会計を済ますとアラビックコーヒーが出てきました。これで風呂上がりの眠気もスッキリですね。

伝説のクロワッサン

ダマスカス一人歩きダハブに滞在していた時に北から下って来た旅人達が口を揃えて絶賛していたダマスカスのクロワッサン。キリスト教地区の路地裏には日本人旅行者の間で伝説的な話題になっている小さなパン屋があります。エクレアなどのスイーツ類も売っていますが、ここの主力商品であるチョコクロワッサンがバターがすごく利いていて半端なく美味しいのです。早く食べないとパンの油が紙袋に移ってしまうくらいに。しかも、ひとつ20SYP(40円位)とかなりお買い得。胃が小さめの人ならこれひとつでランチにできる大きさです。路地をかなり入ったところにあるので若干見つけづらいのですが、これからダマスカスに行く予定のある人はぜひ探してみて欲しいですね。キリスト教地区自体はそこまで広くないので、地図なしで歩き回っていても絶対に目にする機会はあると思います。何回か利用しましたが、お店の前には常に現地の人で軽い行列ができているうえに、路地裏までバターの匂いが充満しているのですぐにわかるかと。

ダマスカス食生活

このクロワッサンを始め、ダマスカスでは庶民のための食事が非常に充実している印象があります。適当に道を歩いていて買うケバブサンド(日本で言うところのラップサンド)は日々の主食になってましたし、その場で絞ってくれるフレッシュジュースもビタミン補給を口実に毎日のように飲んでいました。僕のお気に入りはマンゴーかバナナですかね、やっぱり。そして欠かせないのがジェラートです。イスラム教地区の大きなスークの中には現地でも有名なジェラート屋があるのですが、ここのミルクジェラートが滑らかで美味しいこと。スークの中を歩き回る片手に手放せないアイテムです。直前に滞在していたベイルートとは完全に違った食生活になりましたが、やはり食事はその街の中心層をターゲットとした分野が一番充実するのでしょうね。

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