世界遺産

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26th (Wed)
May 2010

[day67] カイロ観光

カイロ観光カイロには7日ほど滞在していたので、その間に観光名所的なところにも色々行っています。まず欠かせないのはピラミッドですよね。前回のエントリーにもある通り、僕の考えてたエジプトのイメージって砂漠の中にドーンとあるピラミッドだったのですが、到着してみてびっくり、実際にはピラミッドは市街地のはずれにあって、もうすぐそこまで住宅が迫ってきています。そして、夥しいほどの人、人、人。いつもは写真を撮るときにはなるべく関係ない人が写りこまないように注意しているのですが、今回はさすがに無理でした。でも、人が写りこんだところであまり気にならないくらいにピラミッドは大きいのですが。

カイロ観光ここピラミッドに限らずエジプトの観光地の入場料はかなり高めです。ほぼすべてのところで外国人向けの価格が設定されていて、ピラミッドはエリアに入るのに60ポンド(1000円弱)。さらにピラミッドの中やスフィンクスに近づきたい場合は追加料金を支払う必要があるとのこと。なんだか、国を挙げてのボッタクリ政策なような気もしなくはないのですが、さすが主要産業が観光業な国だけのことはあります。ピラミッドや神殿のことを5000年以上続く公共事業と評した人がいるとのことですが、ウマいこと言ったなぁと。ちなみに、エジプトのもう一つの主要産業はスエズ運河の通航料だとか。もう少し何か生み出そうよ、現代エジプト人。

カイロでのもう一つの主要観光スポットであるエジプト考古学博物館(通称カイロ博物館)にも行ってみました。でも、残念ながら正直ピンとくるところは少なかったですね。新王朝とかラムセス何世とか、大昔に昼寝の最中に聞いたことがある単語が色々と出てきたのですが、無造作に並べられた石像を見ていても何も感じるものがなく。自分の背景知識のなさを痛感するだけになってしまいました。ミイラ特別展示室は例によって別料金だったので入る気にもならず。そんな中でちょっと面白かったのが、「Don't Touch」と書いてある張り紙の真下で、警備員自身が石棺に片手を付きながら雑談に興じていたこと。うん、これぞエジプト人クオリティ。

カイロ観光そんなカイロの観光地で一番好みだったのは、オールドカイロ、コプト教地区というところです。実はエジプトは世界中でもかなり古くからキリスト教が信仰されてきた地域で、今でもコプト教という分派の宗徒が国民の10%程度を占めていると言われています。そんなコプト教の人々がイスラム教徒が生まれるよりもずっと前、紀元2世紀ごろから暮らし続けている言われているのが、このオールドカイロエリア。車の入場が制限されてたこの区域は、路地を吹き抜ける風がひんやりとして気持ちいい。のんびりと中を探検していると、小さな教会が何箇所もあり静かにお祈りをしている人が何人も。静かなところは心が洗われるようで歩いていて気持ちがいいものです。

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19th (Tue)
Jan 2010

[day7] アユタヤ小旅行

アユタヤ小旅行この日はバンコクから比較的近いアユタヤまで遺跡見物に出かけることにしました。バンコク市内からのツアーもいくつか出ているのですが、宿で聞いたり、ネットで調べたりしていると現地でトゥクトゥクを貸しきって各遺跡を巡ることもできるようです。相場は1時間200バーツとのこと。半日の滞在と考えると800バーツ程度。ツアーは1000バーツ位からあるので、ひとり旅ですと実質かかるコストはそこまで変わらないのですが、せっかくなのでその場のノリを重視できる個人手配にすることに決定。バンコク中央駅から電車に乗って出発です。

ローカル電車でアユタヤまで

アユタヤ小旅行電車はアユタヤまで片道1時間食事付きの特急だとおよそ400バーツ、片道2時間弱のローカル線だと15バーツ。そこは迷わずに普通車です。以前、市内のマーケットに行ったときにも感じたのですが、短距離での移動ならば地元の人のリアルな暮らしに入り込めるので断然ローカル線が面白いです。電車は途中、スラム街のような所をゆっくり抜けつつ、徐々に田園風景へと変わっていきます。ゴミの塊のようなと建物に棲み真っ黒な川で水浴びをする人々。途中、片足のないぼろ布を着た老人が、何か呟きながら僕の前にずっと座っていたのですが、こういった層が確実にいる事に対して、僕はファーストクラス~などと言いながら旅行中。ただ、今この瞬間に哀れみからお金を差し出すだけでは何も解決できないのは知っているのです。世界から貧困がなくなれば良いのに。でも、そもそもこれ以上人類が増えてしまっていいのだろうか。

トゥクトゥクとの交渉

そんなちょっと難しめのことを考えていたら電車は比較的大きな駅へと到着。周りの人達が続々と降りていきます。隣のおばちゃんに慌てて「アユタヤ?」と聞いたら頷いてくれたので、僕も電車から飛び降りました。そして駅から出た直後からトゥクトゥクの客引きが相当にウザイ。外国人と見られると、3メートル歩くごとに声を掛けられます。でも駅前でなく渡し船で川の対岸にある街に出た方が交渉がしやすいという情報を得ていたので、ここでの客引きは完全に無視。しばらく歩いていき街並みが見えて来た所にいた運ちゃんと交渉開始です。

「貸切で寺を見てまわりたいんだけど」「それならばこういうところに行けるよ」とポストカードを何枚か差し出すおっちゃん。さすがに手馴れてます。僕も遺跡の写真を見てテンションが上がります。「それで、いくら?」「一時間、200バーツって決まってる」そこで、僕は時計を差し出して「5時までで600バーツでどう?」ちなみに、このとき1時15分。つまり、45分おまけしてくれって事ですね。そして、そんなやりとりをしていると他のトゥクトゥクが周りにやってきました。せっかくの見込み客を取られたくないのか、運ちゃんは僕を後部座席に乗るように促すと、すぐに走り出してしまいました。そして、2,3分走ったところで交渉再開。「じゃ、1時間300バーツだから」「はっ?さっき200って言ってたじゃない!?」まったく、この国のボッタクリ根性と付き合っていくのは大変です。「わかった、じゃぁ他の人のところに行くからいいよ」と座席から降りようとする僕。「ごめん、ごめん、200でいいよ」悪気もなさそうに、定価に戻されました。「ってか、5時まで600でどうよ」「うーん、OK、5時に駅に連れて行く、600。」呆気無く交渉がまとまりました。まぁ、実質20%OFFくらいなのでちょうどいい妥協点だったのかもしれませんね。

アップグレード?

アユタヤ小旅行そして、僕ひとりを乗せたトゥクトゥクが田舎道を走りだします。座席は簡素で硬く、屋根も単に日差しを遮るだけにあるような乗り物ですが、頬に当たる風が相変わらず心地よい。スピッツのスターゲイザーでもBGMにしたい気分。少し鼻歌を歌いながら揺られていたら、トゥクトゥクがまた不思議な場所で止まりました。トゥクトゥクの助手席から運ちゃんの奥さんが降りて、近くの乗用車に乗り込んだと思ったら、僕に対して手招きをしています。なんでも、運ちゃん曰く今日はちょっと雨が心配だから奥さんの運転する車に乗って欲しいとのこと。まぁ、曇天だったのは確かなのですが、おそらく6人乗りのトゥクトゥクに僕一人を乗せておくよりも、とりあえず私物の乗用車に乗せて、自分はさらに営業に出る方が儲かりそうだという魂胆なのでしょう。とにかく、600バーツという線は変わらないということを確認して、乗用車に乗り込むことにしました。

アユタヤ小旅行実際の遺跡廻りは、完全にプロの奥さん任せ。じゃぁ、今からここに行くからとポストカードを見せられ車が走りだします。5分程度走ると最初の遺跡に到着。彼女は駐車場で待っているから、見終わったら戻っておいでとのこと。これ、すごく気が楽で良かったです。たまに、某日系旅行代理店ツアーの団体さんと一緒になることがあったのですが、向こうはかなり厳密に見学時間が決められている模様。対して僕は帰りの電車のデッドラインさえ気にしていれば、あとは完全に自己裁量。しかも、暑い日差しの中を歩いて駐車場に戻ってくると、エアコンの効いたMitsubishi Lancerが待っているのです。風情という面ではトゥクトゥクに劣りますが、暑い日差しの下ではちゃんとクッションのある車の後部座席というのは至極快適。不思議なアップグレードにも感謝です。

アユタヤ雑感

アユタヤ小旅行そうそう、肝心の遺跡の感想ですが、実際今回のバンコク滞在で一番印象に残っている場所と行っても過言ではありません。観光客の数もそれほど多くなく落ち着いて見ることができましたし、やはりその光景そのものが完全に別世界。電車で2時間のお手軽観光にも関わらず、かなり異国気分を味わえました。強引に喩えるならば、バンコクが歴史もある近代都市であるのに対して、その隣にあるもっと古い片田舎、京都と奈良のような関係でしょうか。あとは、屋外で寝転がっている大仏を見たときには、思わず「タイガーショット」とつぶやいてしまったりとか(わかるかなぁ、このネタ)。

まただよ…

アユタヤ小旅行ただ、最後の最後に大きなトラップ。日もやや傾きかけた時間帯に、他に誰も観光客のいない遺跡で写真を撮っていたら、どこからともなく複数の犬の吠える声が。なんか、ものすごい勢いでこっちに向かってくるんですが。タイの野良犬に襲われるとか、マジで洒落になりません。軽く命の危険を感じながら猛ダッシュで逃げ、入り口の売店に到着。おばちゃんが追い払ってくれましたが、急いで走ってたからカメラを思い切り地面にぶつけてしまった。タイの犬にはホントに気を付けた方がいいです。奴ら基本的に紐付いてません。小さい頃に、近所の柴犬に追いかけられたとき以来のトラウマですよ。とりあえず外装に傷が付いただけで動作自体は問題ないD300が少しだけ心を落ち着かせてくれました。

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