Jan 2010
[day1] JL717 成田→バンコク
僕らを乗せたリムジンバスが、夜明け前の首都高を走り抜けます。年末だということで若干の混雑を危惧していたのですが、大晦日の早朝では渋滞も全く発生せず、7時前には成田空港第二ターミナルに到着していました。空港自体にも人はそれほど多くなく、まだ受付を開始していない、チェックインカウンターの前にまばらに人が待っているだけ。僕もその一団に加わり、ファーストクラスカウンターが開くのに合わせてチェックイン開始です。
チェックイン
JALのファーストクラスカウンターはいたって普通。一部海外の空港ではソファーに座りながらサービスを受けられるところもあるようですが、今回はエコノミーと大して変わらないカウンター越しで手続きでした。まぁ、手続きと言っても荷物を預けて、チケットとパスポートの確認をするだけなので、ほんの数分で終わってしましたが。ちなみに、預け入れ荷物はこの時点でおよそ23キロ。これにPCとカメラ一式などの精密機器が機内持ち込みとして加わったとして、トータルで30キロに届くかどうかというところでしょうか。さて、これが今後どう変化していくのか。実際、おみやげ類が結構いい重さになっているので、ここを減らせればそこそこに軽くなるはずです。
ファーストクラスラウンジ
通関も当然ながら無問題。パスポートコントロールを抜けると、ちょうど目の前にJALのラウンジエリアがあったので、免税店などは完全に無視してラウンジに突入です。これが初めての空港のラウンジエリアだったので、実はかなりドキドキだったんですよね。手前味噌ですが、ファーストクラスですよ、ファーストクラス。僕のような一般人では、今回のような裏技でも使わない限りは一生縁がなかったかもしれません。
が、しかし、入ってみての第一声は「ふーん」。いや、調度品もなかなかきれいに整ってますし、ラウンジの窓から見える飛行機はかなり壮観なんですが、なんというかプレミア感みたいなものがいまひとつ足りていないんですよね。まぁ、直前までパークハイアットなどという、プレミア感の塊のようなところにいたので、僕のハードルが相当に高かったというのも事実なのですが。ビジネスセンターに陣取り、軽く軽食などを取りながらブログの更新などをしていたらあっという間に搭乗の時間に。慌ただしく日本最後の電話なんぞをしながら搭乗口へを向かいます。
搭乗中
そして、ついに搭乗。優先搭乗な上にいつもと違う方向に迎えることが優越感をくすぐります。そして、感動の快適シートとご対面、と思ったら旧型のスカイスリーパーというタイプでむしろ拍子抜けという結果に。実は事前にJALのページの運行情報を確認していて、このタイプになることは知っていたのですが、それでも最新鋭のイメージが強かったので、現物を見ると物哀しさが漂ってしまいますよね。まぁ、そんないかにもファーストクラスのシートは今後のお楽しみということで。ちなみに、来月に乗る予定のシドニーロンドン間はカンタスのA380ファーストですよ。これは絶対にスゴそうだ。
まぁ、文句ばかりが続いてしまいましたが、実際、シート自体は普段のエコノミー席とは雲泥の差の広さでかなり快適。窓もひとつの座席に3,4個はあろうかという配置で、当然、シートはフルフラットまでリクライニング可能。昼間のフライトだったので完全に倒しはしませんでしたが、足を伸ばして仮眠ができたのので、大分疲れが取れた気がしました。
機内食サービス
食事は、やや睡眠不足な上に若干の飛行機酔いの兆候が見られたので、あっさりしていそうな和食を選択。今後、ちゃんとした和食を食べられる機会は少なそうなので、食べられるうちに食べておこうかという意図もありました。今回のテーマは「日本の冬の味」。機上で河豚刺やてっちりなどがコースで楽しめるとのことで、実は僕の和食経験値が足りていないだけなのではないかと軽く自分に突っ込んでみたものの、これに関してはかなり美味しかったです。やや薄味なのも僕の好み。一緒に味わった日本酒も全くアルコール臭がなく、刺身との相性がバッチリでした。
それにしても、こんな状況でも日本を去るという気がしなかったのは、JALという完全な日本的空間にいたからなのでしょう。僕の知り合いには、海外出張の際には必ず日系外のキャリアを使って、機内から海外に赴く気分を高めると言っている方がいますが、確かに、周りが完全に日本人で固められていると、そこはまだ日本なわけですよ。ちなみに、CAのみなさんはベテランさんで固められていて、8人の乗客のために3人対応という構成。ちょっと声をかければこちらが恐縮してしまうくらいに丁寧に対応していただけました。経営など、いろいろと負の側面ばかりが目に付く最近のJALですが、少なくともトップレベルでのサービスはやはりトップレベルなんだなということを実感することができました。
そして到着
およそ7時間のフライトでスワンナプーム国際空港に到着です。到着した途端にまるで軽いサウナの中のような蒸し暑さ。一応、季節の上では冬らしいのですが、日本の夏よりも絶対に暑いですよ。そして空港からは宿までそのままバスで直行。タクシーの中から眺める異国の地の風景に、僕はようやく海外に来てしまったのだという実感が湧いてきたのです。